
ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」が9月26日、東京・秋葉原の神田明神ホールで7周年記念リアルイベント「V大祭〜イチナナVライバー 7th Anniversary〜」を開催した。会場には縁日をテーマにさまざまなイチナナブースが出展され、メインステージでは6月のアプリ内イベント「V大祭」で選ばれた上位Vライバーによる7周年特別番組の配信や、「V大祭」ランキングトップ3に輝いたVライバーの表彰式が行われた。
■リアルイベントだからこその会場との一体感
会場となった神田明神ホールには、Vライバーの暖簾やのぼりで飾られたブースが縁日の屋台のように並び、普段はアプリで視聴しているリスナーたちも賑やかなお祭り空間を満喫。お目当てのVライバーグッズを手に入れ、ファン同士でのコミュニティーもこのリアルイベントでまた広がっているようだった。

メインステージではお笑いコンビ・ストレッチーズ(高木貫太、福島敏貴)をMCに迎え、「V大祭」上位Vライバーによる7周年特別番組のクイズバラエティーを配信。

第1部では、星川める、棘蘭姫chan、月守ルナ、青門天雀、桜空まひろんがスクリーンに登場し、「1人1文字ずつ答えて5文字の言葉を正解させる」というイチナナクイズに挑戦。続いて第2部では、火織信華、アビス、桃羽ひでまる、羽星のあ、RaNaVliverが登場し、「答えが10個以上ある問題を1人1つずつ順番に解答する」というイチナナボンバーに挑戦した。
第1部、第2部とも珍解答、迷解答が飛び出し、焦る様子のVライバーに会場は笑いに包まれる。リスナーが集まり、普段は個別に活動しているVライバーたちが肩を並べる特別感はリアルイベントならではの楽しさを生んでいた。

■未来のスターが生まれた新人ランキングトップ3
イベント後半では、6月にアプリ内で開催されたオンラインイベント「V大祭」の上位入賞Vライバーの表彰式が行われた。
レベル30以下のVライバーで競われた新人ランキングは、1位・夢喰ねむる、2位・春野美月、3位・桐嶋サクトという結果に。トロフィーの贈呈ではそれぞれがスピーチし、3位の桐嶋サクトは、「元バーテンダーの、おしゃべりVライバー。OBSで遊んでる系」と自己紹介。
「普段から楽しく笑って配信している、そして画面で楽しく見せていく。そんな配信を心がけております。これからも色んなイベントに出ていければと思いますので、ぜひ一度私の枠(配信)に来ていただければなと思います」とメッセージを送る。

2位の春野美月は、「ランキングが決定した瞬間、悔しかったんですよ。最後まで1位と僅差だったので」と、素直に気持ちを明かす。とは言え、春野はイチナナデビューが5月23日という「V大祭」直前に始めたルーキー。
「何か月もやってるライバーもいる中で2位ってすごいことなんだよ」とリスナーたちから大健闘を讃えられたことで、「ようやく2位ってすごいんだ、ありがたいなあってなりました」と実感を持てた様子。「私がいなくなったら死んじゃうと言ってくれるファンもできたので、これからも配信をがんばります」と、支えてくれたリスナーに感謝を示す。

1位の夢喰ねむは、「なんと1位になりました。イエーイ!」と元気よくあいさつ。「始まるまでは『1位取るぞ!』ってやる気満々でしたが、始まったら心折れました。マジでみんな強くて」と、熾烈だったデッドヒートを振り返る。
「(最終日)初めての1位で、うれしすぎてマジ泣いた。『V大祭』というおっきいイベントで、数多いライバーさんの中で1位になれたということ、たくさんの方に見つけてもらえたこと、みんなに応援してもらってるって実感できたこと、『V大祭』を通してたくさん学べたことがうれしいです!」と、激戦を勝ち抜いた喜びを表した。

■悲喜こもごもを明かした総合ランキングトップ3のVライバー
国内全Vライバーで競われた総合ランキング1位に輝いたのは、星川める。2位・火織信華、3位・棘蘭姫chanという順位が発表に。
3位の棘蘭姫chanは、「応援してくれたみんなへ。chanをこんな素敵な場所に連れてきてくれてありがとう」と、3位になれたことに感激。事務所に入らず、個人で活動しているため、つらいときも1人で不便なこともたくさんあると明かす。それでも、「モチベーションはずっと高くて、もっともっと色んなことに挑戦していきたい気持ちがいっぱいあります」と明るく答える。
「これからやってみたいことは?」という質問には、「イチナナでは声優さんイベントがあって、chanはお芝居をやっていたことがあるので、ぜひチャレンジしてみたい」と、意気込みを見せる。

2位の火織信華は、2023年7月にデビューした、イチナナ公式Vライバーユニット・武士来舞(BUSHILIVE)の1人。「色んな意見があったんですよ。ここまで頑張ってきた他のVライバーさんたちがいるところに、イチナナ代表を作りますみたいな形でデビューして。逆風もたくさんあった」と述懐。
しかし、それから2年をかけて認められるようになった今回の結果に、「この活動をこれから3年、5年、100年と続けていけるように、今日ここに立って改めて宣言させてもらおうかなと思っております。本日は本当にありがとうございました」と、力強く締めた。

栄えある1位となった星川めるは、「昨年、V6周年記念イベントに参加させていただいた際は、イベント最終日にフリーズで配信が落ちて、イベント終了までの配信ができず、悔しい思いをしました」と、気持ちを吐露。悪夢のフリーズはトラウマになったが、「今年は最後まで走り抜けることができて本当によかったです」と、安堵と共に喜びを伝える。
続けて、「V5周年、6周年ともに2位で、いつもあと一歩届かず、悔しい思いをしていました。今年初めて悲願の1位を取ることができて、諦めずに走り続けてきてよかったです。“継続は力なり”をここで証明できたと思います」と、晴れ晴れとした声を会場に届ける。
最後、「歌うことが好きなので、また歌イベントが来たら出たいです」とこれからの活動について答える星川に、ストレッチーズがワンフレーズの披露をお願い。キュートな歌声を響かせると、一夜のイベントを締めくくるように会場からは大きな拍手が送られた。


