「腎臓」のクレアチニン対策は“あの習慣”?3つの方法と効果【医師監修】

「腎臓」のクレアチニン対策は“あの習慣”?3つの方法と効果【医師監修】

薬物療法と並んで、日常生活の見直しも腎硬化症の管理に欠かせません。特に「減塩」は血圧管理と腎臓の保護の両面から効果が期待できます。日本腎臓学会のガイドラインでは、1日の食塩摂取量を3g以上6g未満に抑えることが推奨されています。タンパク質の摂取量の調整や禁煙なども、腎臓への負担を軽くするための取り組みとして役立ちます。

田中 茂

監修医師:
田中 茂(医師)

2002年鹿児島大学医学部医学科卒業 現在は腎臓専門医/透析専門医として本村内科医院で地域医療に従事している。
専門は内科学・腎臓内科・血液透析・腹膜透析・臨床疫学・生物統計学

日常生活でできる腎機能を守る(クレアチニン上昇を防ぐ)取り組み

医療機関での治療と並行して、日常生活での自己管理も腎機能の保持に重要な役割を果たします。このセクションでは、日常の中で取り入れられる具体的な取り組みについて解説します。

水分摂取・運動・体重管理の実践ポイント

適切な水分摂取は、腎臓が老廃物を尿として排出するうえで必要な要素です。脱水状態になると血液が濃縮され、腎臓への負担が増加します。ただし、腎機能が著しく低下している場合は水分の摂りすぎも問題になることがあるため、1日に必要な水分量は医師に確認することが望まれます。一般的には、水分は水や麦茶などの糖分・塩分が少ない飲み物から摂ることが適切です。

適度な運動習慣は、血圧の管理・肥満の予防・インスリン抵抗性の改善などを通じて、腎臓にとっても有益な影響をもたらします。ウォーキングや水中歩行など、身体への負担が少ない有酸素運動が取り入れやすい選択肢です。ただし、過度な運動は一時的にクレアチニン値を上昇させることがあります。運動の種類や強度については、腎機能の状態を踏まえて医師や理学療法士に相談しながら決めることが安心です。

体重の管理も、腎硬化症の管理においては重要な視点です。肥満は高血圧・糖尿病・脂質異常症のリスクを高め、それがひいては腎臓への負担をさらに増加させます。無理のない範囲で適正体重を目指すことが、腎臓の保護に貢献します。

避けるべき習慣と薬の使い方に関する注意点

腎臓への負担を避けるために、日常生活で気をつけるべき習慣があります。その中でも特に注意が必要なのが、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用です。NSAIDsは市販の鎮痛薬(痛み止め)に含まれていることがあり、痛みを和らげる効果がある一方で、腎臓の血流を低下させる作用を持っています。腎機能が低下している方がNSAIDsを継続的に服用すると、腎機能がさらに悪化するリスクがあります。腰痛・頭痛・関節痛などで鎮痛薬を使用する場合は、事前に医師や薬剤師に相談することが大切です。

造影剤を使用するCT検査など、腎臓に負担をかける可能性のある検査・処置が予定されている場合も、腎機能の状態を事前に医師に伝える必要があります。また、サプリメントや健康食品の中にも腎臓に影響を及ぼすものがあるため、何か新しいものを摂取し始める場合は医師への相談が望まれます。

生活習慣の改善は、一朝一夕では効果が出にくいものです。しかし、継続的な取り組みが腎機能の低下を遅らせ、生活の質を保つことにつながります。小さな積み重ねを大切にしながら、医療機関でのフォローと組み合わせて管理を続けていくことが、腎硬化症と長く向き合ううえでの基本的な姿勢です。

まとめ

腎硬化症は自覚症状が出にくいながらも、放置すると腎機能の低下が着実に進んでいく病気です。クレアチニン値やeGFRなどの検査値を定期的に確認し、血圧管理・減塩・適切な運動・禁煙といった生活習慣の改善を継続することが、腎硬化症と上手に向き合うための基本です。症状がないからといって安心するのではなく、定期的に医療機関を受診し、医師と一緒に病状を管理していくことが大切です。クレアチニン値の異常や身体の変化が気になる方は、腎臓内科や内科への相談を検討してみてください。

参考文献

日本腎臓学会「診療ガイドライン」

厚生労働省「腎疾患対策」

厚生労働省「第7回 慢性腎臓病(CKD)ってなぁに?」

厚生労働省「4 慢性腎臓病(CKD)」

配信元: Medical DOC

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