突然血尿が出たら誰でも焦るもの。そのようなとき、「何科を受診したらよいのだろう?」と悩む人もいるかもしれません。また、どのような病気の可能性があるのか、ドキドキしている人もいるかもしれません。血尿が出たらどんな検査をおこなうのか、かねみつクリニックの金光先生に教えてもらいました。

監修医師:
金光 俊行(かねみつクリニック)
2006年京都府立医科大学卒業。2006年京都第二赤十字病院初期研修医、2008年大阪大学医学部泌尿器科教室入局、2008年住友病院専攻医、2010年東大阪市立総合病院(現・市立東大阪医療センター)専攻医、2011年市立豊中病院医員、2012年JCHO大阪病院医長、2015年日本生命病院医長、2020年日本生命病院副部長。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、ロボット(da Vinci)手術認定医、緩和ケア研修修了医、SNM(仙骨神経刺激療法)講習修了医、臨床研修指導医、難病指定医。
編集部
血尿が出た場合、どのような検査をおこなうのですか?
金光先生
一般的には尿検査に加えて、超音波検査をおこないます。これによりがんや尿路結石の有無などを確認します。もし何らかの異常が確認された場合には、CT検査やMRI検査、採血、膀胱鏡など詳細な検査をおこないます。
編集部
膀胱鏡とはどのような検査ですか?
金光先生
やわらかい電子スコープを用いて尿道から膀胱の内部を観察する検査のことをいいます。痛みが少なく、精度も高いため、膀胱がんを診断したり、治療方針を決定したりするのに用いられます。
編集部
どのような治療をおこなうのですか?
金光先生
疾患に応じて異なります。たとえば尿路感染症が原因である場合には抗生物質を投与しますし、尿路結石症の場合には必要に応じて石を砕いたり、除去したりする治療をおこないます。膀胱がんが原因であった場合には、一般的には手術治療をおこないますが、進行しているケースでは手術治療に放射線治療や薬物治療などを組み合わせる集学的治療をおこなうこともあります。いずれにしても原因となる疾患の鑑別が非常に重要なので、「血尿が出たのは一度だけ」「痛みがない」などで受診を先延ばしにせず、早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
金光先生
症状の有無に関わらず、血尿が出たら一度診察を受けることをお勧めします。健康診断などで尿潜血を指摘された場合、「特に症状がないから」「肉眼ではわからないから」という理由で放置してしまいがちですが、ぜひ一度は泌尿器科を受診して検査を受けるようにしましょう。血尿で気をつけたいのは腎臓がんや膀胱がんなどの尿路悪性腫瘍で、これらは喫煙に大きく関係しています。特に50歳以上で喫煙歴のある人はそうでない人に比べて膀胱がんのリスクが高くなります。膀胱がんが進行すると膀胱を摘出しなければならなくなり、QOLは大きく下がります。早期発見のためにも血尿を放置せず、必ず検査を受けるようにしましょう。
※この記事はメディカルドックにて<「がん」の血尿とそれ以外の血尿の違いを医師が解説 特に危険な血尿とは?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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