「倒れてたの…?」廊下で血を流す父を見つけた朝、私が決意したこと【体験談】

「倒れてたの…?」廊下で血を流す父を見つけた朝、私が決意したこと【体験談】

訪問看護の利用へ

2020年7月、パート中に母から着信がありました。朝6時過ぎに母が起床すると父が廊下で額から血を流しうつ伏せで倒れており、呼びかけにも答えないため救急搬送したとのこと。幸い意識は回復し、傷の処置のみで帰宅できました。夜中にトイレに行こうとして足がよろけ、壁に額をぶつけて転倒し、動けなくなってしまっていたようです。

事情を知ったケアマネジャーさんがすぐに訪問してくださり、「訪問看護サービスを利用してみませんか?」とのお話がありました。そのころはコロナ禍の影響でそれまで利用していたデイサービスが休業しており、父はずっと自宅で過ごしていました。

主たる介護者である母にとっては自分の時間を持つことが難しく、認知が進み身体機能も低下している父の介護は心身ともに相当な負担でした。訪問看護サービスを利用すれば、週に1〜2回、看護師さんに体調確認と服薬管理、デイサービスでお願いしていた入浴介助をしてもらえる上、うつ傾向に対しても話し相手をしてもらえるとのことで父だけでなく母にとっても負担の軽減になるのではないか、とのことでした。

また、紹介していただく予定の居宅介護支援事業所(要介護者の在宅介護に関する相談、計画、連絡・調整を総合的におこなう事業所)には理学療法士も所属しており、歩行訓練などのリハビリを受けることも可能とのことでした。翌日には事業所と利用契約をし、翌週から訪問してくださることになりました。

まとめ

アルツハイマー型認知症と診断されてから約10年がたち、認知機能・身体機能が目に見えて低下し、在宅介護の厳しさが浮き彫りになってきました。さらに進行が進むと、どのような問題が起こりうるのかとその対策をあらかじめ介護の専門家に教えていただくことは大切だと思いました。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

著者:青田月子/50代女性・主婦

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
※一部、AI生成画像を使用しています。

著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

配信元: 介護カレンダー

提供元

プロフィール画像

介護カレンダー

「介護」は、必要になる年齢も、その期間も、人によってさまざま、先が見えません。そしてそれは突然やって来ます。特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、サービス付き齢者住宅など、名前を聞いたことはあるけれど、いざ入居の検討を始めるとなると、わからないことばかりで、なかなか先に進めません。介護カレンダーは、そんな「介護に対する不安」をおもちのかたに向けた情報サイトです。