数年前、マッチングアプリで婚活をしていたころのことです。プロフィールの印象が誠実そうで、メッセージのやり取りも丁寧な男性と出会いました。数週間ほど連絡を取り合ったあと、カフェで初めて会うことになったのですが……。
彼のスマホに私の情報が…
実際に会った彼は、写真で見た印象と変わらずさわやかな人でした。会話も自然と弾み、私は「会ってみてよかった」と思いながら、楽しい時間を過ごしていました。
ところが途中で、彼が席を外したときのことです。テーブルの上に置かれた彼のスマートフォンの画面が、まだ消えきっていませんでした。見てはいけないと思ってすぐに視線をそらしたのですが、開いたままのメッセージ画面の一部が偶然目に入り、私は思わず息をのみました。
そこには、私の本名や年齢、その日に着ていた服の特徴、さらに「今、楽しそうに笑っている」といった、まるで私の様子を誰かに伝えているかのような内容が表示されていたのです。
戻ってきた彼は、何事もなかったかのように笑顔を向けてきました。しかし私はそれ以上、落ち着いて会話を続けることができなくて……。「急用ができた」と伝え、その日は早めに解散することにしました。
その後、私は彼のアカウントをブロックしました。後から考えると、会った相手の印象を忘れないよう、メモ代わりに残していただけだったのかもしれません。実際に何が目的だったのかはわかりませんが、楽しく話していた相手のスマートフォンに自分の情報が並んでいたことが、私にはとても怖く感じられました。
アプリで出会うときは、やり取りしていたときの印象だけで安心しきらず、不安を覚えたら無理にその場にとどまらないことも大切だと思った出来事です。
著者:山上果歩/30代女性・4歳の女の子を育てている母。体を動かすことが好きで、よくランニングをしています。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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