
小峠英二(バイきんぐ)と車好きのゲストが“試乗”最高のドライブへ向かう「小峠英二の試乗最高!」(毎週月曜夜10:00-、BSフジ)。ゲストが「昔、乗りたかったクルマ」と「今、乗りたいクルマ」の2台に試乗し、プライベート感たっぷりの車内トークでそれぞれの車にまつわる思い出を振り返る。6月22日の放送では小峠と1歳違いの同世代であり、共演経験も豊富で旧知の仲であるつるの剛士が登場。3000万円超えの“未来の一台”で向かったのは、23年前にプロポーズを果たした思い出の埠頭だった。
■「懐かし苦しい…」ホンダ・シティが呼び起こした80年代の記憶
2人の前に現れたのは真っ赤なホンダ・シティ。表れた車を見るなり、「うわ、いいねえ」「これこれこれこれ!」と大興奮するつるの。ところが、その隣で小峠も異様なテンションを見せる。実は小峠赤いシティは、小峠にとっても縁深い車種だという。
「俺これ実家まさにこれだったよ」「人生で一番最初に乗った車だもんね」と語り始めると、つるのは「こっちの感動と全然違う感動してるでしょ」と苦笑。さらに当時のパンフレットを見ながら、シティとセットで販売されていた折りたたみバイク「モトコンポ」の話題に。
「完全セット売ってないのかな」「欲しいな」と盛り上がる小峠に、「自分もそれ探してたから」とつるのも共感。あまりにも懐かしむ小峠は、当時の記憶が蘇ってきたのか「なんかもう俺もう苦しくなってきたよ、なんか。苦しい」と胸を詰まらせていた。
その後の試乗では、「やっぱ海沿い似合うね、シティ」「思い描いてた絵だよこれ」と念願だった景色を噛みしめるように運転するつるの。車内では、80~90年代の思い出話に花が咲く。「俺、一番最初に買ったアルバムがジッタリン・ジンなんだよ」「一緒!」というやり取りからも、同世代ならではの盛り上がりが伝わってくる。
試乗後、つるのはシティを「年代の代表でしょう」「遺産だよ、これ」と絶賛。小峠も「まさかシティがかっこいいと思ってなかった」と語るなど、2人にとっては間違いなく忘れられない一台だったようだ。
なお後半に登場したのは「メルセデスAMG GT 63 S E PERFORMANCE クーペ」で、価格はなんと3000万円超。車体が現れた瞬間、「かっこいい!」「タイヤとかもうなんか…“走るために生まれてきました”みたいなね!」「ガンダム感すごいな」とつるののテンションは一気に上がる。試乗が始まると「闘牛に乗ってるみたい」「怒り出したら怖いよね」と表現する一方で、「小指の力しか入れてない」「全部が滑らか」と滑らかで上質な乗り心地と走行性能の高さにも驚く。
さらに、「車と道路がピチャーってくっついてる感じ」「ベルトに乗ってるみたい」と独特な言葉で乗り心地を表現していた。
■結婚、子ども5人…夫婦の未来を語った車内トーク
鎌倉山のカフェでは、小峠の結婚生活の話題に。つるのが小峠へ「結婚されたんですよね」「こういうところ来ないですか?」と尋ねると、「自分の選択肢にはないけど、奥さんが行こうと言ったらどこでも行く」と小峠らしい回答が飛び出す。
一方のつるのは5児の父親としての一面も見せる。子どもたちが成長して少しずつ手を離れてきた今、「これからは奥さんと2人でどこか行きたい」と語る姿が印象的だった。番組を通して「シティみたいな車を大切に乗り続ける未来」「スポーツカーに乗る未来」という2つの選択肢について語り、「両方の未来が見えた」としみじみ語る。
人生のステージが変わる中で、これから夫婦でどんな時間を過ごしていきたいのか…。同年代ならではの垣間見えるトークとなっていた。
ちなみに今回、目的地として向かったのは竹芝埠頭。そこはつるのが奥さんへプロポーズをした思い出の場所だった。「僕の人生のスタイリング…してくれないかな」と小峠を相手役にプロポーズのやり取りを再現すると、「何言ってんの?あんた」と素のツッコミが飛び出る小峠。
ところが当時の奥さんも小峠と全く同じ冷たいリアクションが返ってきたらしく、つるのは笑いが止まらない。しかもその空気のまま返事をもらえず、返事をもらえたのは3日後。つるのは当時を振り返り、「東京湾に飛び込もうかと思った」と23年前の一大イベントを懐かしんだ。
試乗後には、奥さんに電話して車の感想を聞く場面も。つるのが期待していたリアクションとは少し違ったものの、「かっこいいね」という奥さんの一言に満足そうな表情を見せていた。
■同世代だからこそ生まれた、心地よいドライブ時間
今回の放送で印象的だったのは、車そのもの以上に、つるの剛士と小峠英二の自然体なやり取りだった。ホンダ・シティを前にして盛り上がる80年代の思い出話。青春時代に聴いていた音楽や当時憧れていた車の話になると、まるで学生時代から仲が良い友人同士のように会話が弾む。
特に印象的だったのは、AMG GTに試乗する前に語った「奥さんと2人でどこか行く」ために2シーターのスポーツカーを挙げた点だ。かつて憧れていた車に乗り、今は家族との時間を大切にしながら未来を考える。その姿には、同世代の視聴者が共感できるリアルな人生の変化が映し出されていた。
憧れのホンダ・シティと、未来への夢を乗せたAMG GT。2台の試乗を通して見えたのは、車好き同士だからこそ共有できる楽しさと、人生を重ねてきた大人同士だからこそ語れる時間の豊かさだったのだろう。
夢の車に触れることで、過去を振り返り、未来を思い描く。試乗を通して人生そのものを走らせていく「小峠英二の試乗最高!」は、TVerやFODで見逃し配信中だ。

