葛藤する福山雅治“洋海”のアンニュイな表情に視聴者も「尊い…」 報じることの意義を真正面から描く<美女か野獣>

葛藤する福山雅治“洋海”のアンニュイな表情に視聴者も「尊い…」 報じることの意義を真正面から描く<美女か野獣>

「美女か野獣」
「美女か野獣」 / (C)フジテレビ

松嶋菜々子と福山雅治のダブル主演で放送当時も大きな話題を集めた2003年のドラマ「美女か野獣」(フジテレビ系)が現在、FODで順次無料配信中。第8話「視聴率の犯罪」では、敏腕プロデューサー・鷹宮真(松嶋)の方針と仲間への情との間で葛藤するディレクター・永瀬洋海(福山)の姿を通して、“報じること”の意義が真正面から描かれている。(以下、ネタバレがあります)

■数字重視の敏腕Pと人情派チャラ男Dの関係は?

「美女か野獣」は、視聴率至上主義の敏腕プロデューサー・真と、酒と女とギャンブルをこよなく愛するチャラ男ディレクター・洋海が、愛されるニュース番組づくりに邁進していく姿を描くお仕事ラブコメディ。視聴率最低の「イブニングニュース」を舞台に、正反対の2人が特ダネと人情の狭間で葛藤する。

しかも2人には、かつて恋人同士だったという秘密の縁がある。6月26日まで無料配信中の第7話「好きなんだ、今も」では、お互いにまだ想いが残っているようなそぶりも…。2人の微妙な距離感も、本作の見どころの一つだ。

■葛藤する福山雅治“洋海”…

だが2人のそんな事情はおかまいなしに、生放送は毎日続く。6月29日(月)まで無料配信中の第8話「視聴率の犯罪」では、視聴率20%を超える同局の看板トーク番組「シャッフル・アワーズ」に出演する若手芸人・今井アキラ(やるせなす・石井康太)のけがを発端とするエピソードが描かれている。

どうやら、そのけがは事故ではなく、番組の司会を務める人気タレント・旭わたる(阿南健治)の暴行によるものらしい。人気番組のスキャンダルに真は食いつくが、バラエティー班出身である洋海の心中は複雑。もし報道すれば番組は打ち切りとなり、なじみのスタッフたちが仕事を失うことになるからだ。同期で「シャッフル・アワーズ」ディレクター・渡辺(甲本雅裕)からも報道しないでほしいと懇願された洋海は、この件を報道すべきか否か、かつてないほどに葛藤する。

■いつになく悩む洋海、若き日の福山雅治が好演

このエピソードで浮き彫りになるのは、仲間を大切にする洋海の情の深さ。そして、“なぜ報道するのか”という重い問いだ。

「仕事に情は禁物。自分が正しいと思うことをやるだけ。迷うことじゃないと思うけど」とクールに言い放つ真に、洋海は「鷹宮さんは迷ったことないんですか。俺、いっぱいありますよ」と返す。自信満々な洋海らしくない、憂いを帯びた表情が印象的だ。当時30代の福山が演じる洋海が見せた葛藤の表情に、視聴者からも「仲間思いな洋海さんらしいエピソード」「若かりし頃の福山さんの憂い顔が尊い…」の声が上がる。

そして、悩む洋海に「イブニングニュース」アンカーマンの桜木恭一郎(児玉清)が助言する場面も出色だ。いつになく真剣な表情で「桜木さんはどうしたらいいと思いますか。もし報道することが、自分の家族や仲間の不利益になるとしたら…」と問いかける洋海に、桜木は淡々と、しかし確信をもって「一言だけ言わせてもらえれば」と、自身の思いを語り始める。なぜ報じるのか、“報道”をテーマにした本作ならではの重みのあるシーンだ。

なお、FODプレミアムでは「美女か野獣」が最終話まで視聴可能。真と洋海が報道の現場で新たな関係を築いていく過程を一気見することができる。
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