2歳の娘を育てながら専業主婦として暮らす凪(なぎさ)。仕事熱心な夫・圭太(けいた)は、家事や育児にも協力的で、2人は周囲から見れば理想的な夫婦でした。しかし、穏やかに見える夫婦の日常の裏で、圭太はある女性との出会いをきっかけに、凪の知らない秘密を抱えるようになっていきます。信じていた夫婦の日々が揺らぎ始めたとき、凪が最後に選んだ道とは――。
凪は、家事や育児に協力的な圭太に感謝しながらも、育児や将来のことを自分ばかりが考えているような違和感を抱き始めていました。一方、圭太は帰宅途中につきまとい被害に遭っていた女性を助けましたが、その出来事を凪に話せないまま過ごしていました。
凪は友人たちに、圭太がやさしい反面、自分の意見を言ってくれないことへのもどかしさを打ち明けました。
そのころ自宅で娘の世話をしていた圭太は、帰宅した凪とのやりとりから、妻というより母親を見ているような感覚を覚えてしまいます。互いに悪気はないものの、本音を伝え合えないまま、夫婦の間には小さなすれ違いが積み重なっていました。
そんななか、仕事中の圭太は、以前助けた女性と再び顔を合わせて――!?
突然の誘い











仕事で訪れたショッピングモールで、再び以前助けた女性と出くわした圭太。女性は圭太のことを覚えており、「お礼をしようと思っていた」とうれしそうに話します。突然の再会に戸惑いながらも、感謝の気持ちをまっすぐに伝えられた圭太は、どこか照れた様子を見せるのでした。
さらに女性から食事に誘われ、一度は遠慮しようとする圭太。しかし、無邪気に距離を縮めてくる女性の姿に、まんざらでもない様子です。
凪との関係にモヤモヤを抱えていた圭太の心は、少しずつ揺れ始めていました。
◇ ◇ ◇
誰かから感謝され、必要とされる喜びは、誰にとってもうれしいものですよね。けれど、満たされていない部分があるときほど、その喜びは思いがけない形で心を動かしてしまうものなのかもしれません。悩み事や抱えている思いがあるときに、ふいに差し出されたやさしさに心が動いた経験がある方は、少なくないのではないでしょうか。
次の話を読む →著者:マンガ家・イラストレーター おーちゃん

