数年前、家族旅行で温泉旅館に宿泊した際の出来事です。夕食前に7歳と4歳の娘たちを連れて大浴場へ行くと、露天風呂には私たちしかおらず、静かな景色を眺めながらゆっくり入浴していたのですが……。
温泉で信じられない光景を目にして…
しばらくすると年配の女性が入ってきたのですが、その方はなんと、持参したビニール袋から靴下やハンカチのようなものを取り出し、湯船に入る前に露天風呂の脇にある洗い場で洗い始めたのです。最初は見間違いかと思いましたが、石けんまで使ってしっかり洗っており、驚いてしまいました。
さらに洗い終わったあと、その女性は露天風呂の岩場や手すり部分に洗濯物を広げて干し始めました。私は思わず「ここで干して大丈夫なんですか?」と声をかけましたが、「いいのよ! だってすぐ乾くから」と笑顔で返されました。
その後、別の利用客も来て同じようにその光景に困惑していたため、私が脱衣所に戻った際に旅館のスタッフへ相談しました。スタッフの方がていねいに事情を説明し、女性も最終的には洗濯物を片づけていました。幸い大きなトラブルにはなりませんでしたが、温泉で洗濯物が並ぶ光景は初めてで、とても驚きました。
そのときは直接強く注意するべきか迷いましたが、結果的にスタッフへ相談してよかったと思います。本人には悪気がなかったようですが、共有スペースでは自分だけの常識で行動しないことが大切だと感じました。また、マナー違反を見かけた際は感情的にならず、施設の方に対応をお願いするのが円満な解決につながると実感しました。
娘にも守るべきマナーや、マナー違反を目撃したらどうするべきかをしっかりと教えました。今でも家族旅行のたびに思い出す印象的な出来事です。
著者:相原 千歌/30代女性・パート
2人の娘を育てる母。平日は働いており、休日は家族で温泉や公園へ出かけるのが楽しみ。
作画:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)

