各地で梅雨入りを迎えている、2026年6月現在。どんよりとした空模様と同様に、なんとなく気分が晴れない人もいるかもしれません。
『悩みのタネ』の1つにあがりがちなのが、人間関係。
「親身になって相談にのってくれるけれど、なぜか話した後にモヤモヤする」
「私のことを心配してくれているように聞こえるのに、なぜか深く傷つく」
そんな、言葉にできない違和感を覚えた経験はありませんか。
実はその相手、友達の皮をかぶった敵を意味する『フレネミー』かもしれません。
「心配してくれているはずだけど…」 違和感の正体『フレネミー』とは
フレネミーとは、『Friend(友達)』と『Enemy(敵)』を組み合わせた造語で、近年SNSを中心に注目されている言葉です。
一見すると仲のよい友人に見えるものの、裏では足を引っ張ろうとする人たちと、どのようにつき合っていけばよいのでしょうか。
臨床心理士・公認心理師でもある恋活・婚活スクール【and her】の田口ともさんに話をうかがいました。
※写真はイメージ
――フレネミーとは、具体的にどのような特徴を持つ人のことを指すのでしょうか。
もっとも分かりやすい特徴は、『あなたのためを思って言っているのだけれど』というスタンスで、否定的な言葉や余計なお世話を投げかけてくることです。
例えば、嬉しい出来事を報告した際、一見すると心配してくれているかのように装いながら、人間関係を壊すような助言をしてくる人がこれに当たります。
「あの子、金遣いが荒いから注意したほうがいいよ」など、あたかも親切心からの告げ口であるかのように見せかけて、こちらの不安を煽るのですよ。
最初は「面倒見がいい人だな」と感じていても、会話を重ねるうちに「こちらの足を引っ張っろうとしている」という違和感に気づくことが多いそうです。
『フレネミー』との向き合い方
――フレネミーと思われる人と接していてモヤモヤする場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
大切なのは、適度な距離をとること、そして相手を変えようとしないことです。
プロである臨床心理士であっても、本人が変わろうと決意しない限り、その人の心にアプローチすることはできません。
ですから、あなたが「そんな言い方しないほうがいいよ」と、救ってあげようとする必要はないのです。
――具体的に、どのような方法で距離を置けばよいですか。
相手に『燃料』を与えないようにすることが有効です。
フレネミーになってしまう人は、相手が自分より幸せになっていく姿を見るのが面白くありません。
そのため、その人の前では自分が幸せであるというエピソードを極力話さないようにしましょう。
仕事やプライベートの深い話は避け、当たり障りのない話題にとどめることで、相手に攻撃の隙を与えずに、上手にかわすことができます。
誰もがフレネミーになる可能性がある?
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――なぜ、他人の足を引っ張るような行動をとってしまう人がいるのでしょうか。
そうやって他人を『自分の下』に置いてマウンティングをしないと、自分自身の幸せを保てないという、その人自身の不安定さや悲しさが背景にあるのかもしれません。
ただし、この性質は誰かを完全に悪者にするためのものではありません。
誰もがフレネミー的な言動をしている可能性は、否定できないのではないでしょうか。
――私たちは、知らず知らずのうちに誰かにとってのフレネミーになっている可能性もあるのですね。
その通りです。
自分自身に余裕がない時や、心が満たされていない時に、よかれと思って放った一言が、相手を傷つけるナイフになってしまっていることは誰にでもあり得ます。
大切なのは、相手をジャッジして排除することではなく、お互いの間に適切な距離感を見つけることなのです。
自分の心を守り、心地よい関係を保つために
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「あの人、もしかして」と気づいた瞬間、それは自分自身の心のキャパシティを教えてくれるサインかもしれません。
相手を無理に変えようとせず、自分自身の心がすり減らないように程よい距離を保つこと。
そして、自分自身もまた、誰かにとってのそのような存在になっていないかを、優しく振り返ってみることも大切です。
一見すると複雑な友人関係の悩みも、一呼吸置いて『心の距離』を整え直せば、お互いの暮らしをもっと心地よく、軽やかなものに変えていけるのではないでしょうか。
監修・取材協力 田口とも
臨床心理士。公認心理師。LCIQ®︎診断士。
「どうせ自分なんて恋愛も結婚もできない…」と自信をなくしている方の背中をピシッとさせてポンッと押したい、という想いから恋活/婚活スクール【and her(あんどはあ)】を運営。
あなたを「また会いたい」そして「ずっと一緒にいたい!」と思われる人に育てます。
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[文・取材/LUIS FIELD 構成/grape編集部]

