
会社を辞めた夫と大黒柱妻、家庭を顧みない夫と手のかかる娘に悩まされる妻、不機嫌で家族を支配する夫に苦しむ妻…。自然豊かな葉山で暮らすそれぞれの家族は、様々な思いを抱えながら、一歩一歩前に進んでいきます。
神奈川県葉山町在住の漫画家・とげとげ。さんが、ご自身の体験や周囲の方々への取材をもとに、現代を生きる夫婦や家族の在り方を丁寧に描く『夫ですが会社辞めました』。その中でも特に人気の高い葉月家のエピソードを再構成してお届けします。


葉月圭太は幼い頃に母親を亡くしました。圭太の妻・香代は第二子を妊娠中。香代は産後の回復のことも考えて今回は無痛分娩にしたいと考えています。しかし母親の出産時の思い出話に思い入れがある圭太は、「普通分娩のほうがいい」「つらさがあるからこそ喜びも大きい」と無痛分娩に反対して、香代と口論になります。

ある雨の日に、圭太は子ども時代のことを思い出しました。雨の中を迎えに来た友人の母親が、自分が濡れるのも構わず子どもに傘を差してあげていたのです。そんな献身的な母親の姿が、子ども心に羨ましかったのだと気づいた圭太は…






圭太は自分が幼い頃に亡くなった母親の記憶にこだわるあまり、妻にも同じことを求めていた自分に気づいて反省しました。かつては不機嫌な態度で香代やユイを苦しめることが多かった圭太ですが、自分を変える努力で少しずつ理想の家族に近づいているようです。
※無痛分娩は麻酔によって痛みを和らげる方法ですが、まったく痛みがないわけではありません。メリット・デメリットについて十分に説明を受け、医師とよく相談した上で選択してください。
著=とげとげ。

