
サッカー北中米W杯で、日本代表が運命の一戦を迎える。
グループF最終戦でスウェーデンと1-1で引き分けた日本は、グループ2位で決勝トーナメント進出。続く相手は、グループCを首位通過したブラジル。W杯最多5度の優勝を誇るサッカー王国として知られ、今大会ここまで4ゴールを挙げているヴィニシウス・ジュニオールやネイマールを擁する超強豪国だ。
フジテレビでは、この試合を6月30日午前0時50分から地上波で生中継。決勝トーナメント史上初勝利をかけた一戦で、対するはブラジル。テレビ局にとっては、これ以上ない“当たりカード”を引き当てた形である。
解説陣も豪華だ。メイン解説には元日本代表の小野伸二氏を起用。メインキャスターはジョン・カビラ、メインナビゲーターには柿谷曜一朗氏が名を連ねる。サッカーファンなら文句なしの布陣だが、同局内では、なぜかあきらめムードが漂っているという。
代表メンバーと同等の存在感
テレビ関係者が語る。
「フジにとって最大の壁は、深夜の放送時間でも強敵ブラジルでもなく、元日本代表の本田圭佑です。同じブラジル戦をNHK BSも生中継し、解説に本田を起用することが決定。本田による歯に衣着せぬ解説は視聴者から大好評で、NHKで放送されたオランダ戦でもスウェーデン戦でも“本田語録”がXでトレンド入りした。チュニジア戦では日本テレビの解説を務め、試合の平均世帯視聴率は関東地区で30.2%(ビデオリサーチ調べ)。今大会の本田は、代表メンバーと同等の存在感を発揮しています」
もちろん、小野氏も日本サッカー界屈指のビッグネームにして解説の腕前もトップクラス。しかし本田の存在感は別格だ。
「普通なら地上波のフジが圧倒的に有利なのですが、本田が出演するBSに相当数の視聴者を持っていかれるのは間違いない。局内では、何でよりによって本田が裏に来るのかという恨み節が出ています」(前出・テレビ関係者)
フジに「立ちはだかる」本田であった。
(塚原真弓)
