
仲野太賀が主演を務める大河ドラマ「豊臣兄弟!」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)が現在放送中。第25回「変事の予兆」の放送を終え、森乱役を務める市川團子からコメントが到着した。織田信長役の小栗旬との共演エピソード、そして目前に迫る「本能寺の変」への思いについて語った。
■大河ドラマ「豊臣兄弟!」とは…
八津弘幸が脚本を務める本作は、天下一の補佐役とも称される豊臣秀長(仲野)を主人公に、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣秀吉・秀長兄弟の奇跡をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメントドラマ。
仲野演じる豊臣秀長の兄・豊臣秀吉を演じるのは池松壮亮。登場時の名は藤吉郎(のちの豊臣秀吉)で、小一郎(のちの豊臣秀長/仲野)の3歳年上。尾張中村の貧しい農家で生まれ育ったが、主君である戦国武将・織田信長の下でメキメキと頭角を現し、ついには天下統一を果たすという役どころだ。
■市川團子「最期の時だけは、この人が安心して居られるように」
――第25回「変事の予兆」が森乱の初登場回です。相撲シーンで印象に残ったことは?
相撲の前に、信長が森乱に「お主が相手をせえ」と伝え、それに対し森乱は「はっ」と言います。森乱は「お主が相手をせえ」の一言で、相撲の目的が裏切りの疑いがある家臣を罰するためのものという信長の考えを瞬時に見抜き、「全て分かっております、ご安心ください」という気持ちを込めつつ、しかし周りには悟られないように、ただ「はっ」と答えます。短いですが多くの意味を含む一言となりました。
その後も、相撲の目的を悟られないよう「手を抜いてもようございますか?」と冗談を言いながら、如何にも、ただ余興を楽しんでいるように振る舞っています。森乱は最初から最期まで「信長に対して、普通の一歩上を行く気遣いをする」ということを大切に勤めましたが、上記のシーンは一瞬の中でも、そのような性根がよく表れているシーンだなと感じています。
――信長役の小栗旬さんとの共演はいかがでしたか?
旬さん演じる信長と向き合った時に、その目の奥に宿る圧倒的な引力でぐっと芝居を導いていただいた感覚を鮮明に覚えています。他にも悩んでいるシーンの相談をしたら、「好きにやっていいよ。どのパターンでも受け止めるから大丈夫」と言葉をかけていただき、とっても大きな包容力に助けていただいたなと思っています。
――いよいよ「本能寺の変」が近づいています。視聴者の方へ見どころをお願いします。
光秀の裏切りにより、業火の中で多くの敵を切り倒し、心身共に憔悴しきった信長の元に駆けつけ、その寂しそうな表情をみた瞬間、心から「最期の時だけは、この人が安心して居られるように、自分にできる限りのことをしよう」と思いました。信長がいよいよ自害に至る時、信長に対する恩義や、武士として潔く死を見届けなければならないという気持ち、それでもやはり殿に死んで欲しくないと込み上げる思い、さまざまな感情が次々と波のように押し寄せてくる中で、殿の最期を迎えました。森乱の気持ちの葛藤が見ていただく皆さまにも伝われば幸いです。

