お母さんから過剰に守られて育った坂田ゆめひろくん。勝手な言動に困り果てた同級生の田代カイトくんたちが距離を置こうとすると、ゆめくんのお母さんは「いじめだ!」と学校へ猛抗議します。担任の古川先生は、保護者からのクレームを恐れてゆめくん側の訴えを優先。カイトくんたちは理不尽に悪者扱いされながらも、友だち同士で支え合い、何とか日々をやり過ごしてきました。そして月日は流れ、カイトくんたちは待ちに待った修学旅行へ。ところが、思わぬ事件が起こり事態は一変します。
直前になって修学旅行への参加を決めたゆめくんは、担任の古川先生の判断でカイトくんたちと同じ班に。楽しみにしていた自由行動の計画は、ゆめくんのワガママで大きく崩れてしまいました。
帰宅後、「なんで俺たちばっかりこんな目に遭うの?」と涙ながらに訴えるカイトくん。これ以上一方的に責められるわけにはいかないと、カイトくんのお母さんは話し合いに校長先生の同席を求めます。
修学旅行後、校長先生を交えた話し合いが開かれると、子どもたちは「一緒にいたくないだけです」「ずっと我慢してきました」と本音を打ち明けます。これまでゆめくん親子をかばい続けていた古川先生も、校長先生に問われると「いじめがあるとは言えないと思います」とついに真実を口にしました。
みんなの意見を聞いた、校長先生の判断は……















古川先生が「いじめがあるとは言えません」と話すと、ゆめくんのお母さんは「話が違うじゃないですか!」と詰め寄ります。しかし古川先生は、「仲間外れはいけないとは言いましたが、いじめだとは言っていません」と説明しました。
そこで校長先生は、ゆめくんに「どうしてカイトくんたちと一緒にいたいの?」と尋ねます。ゆめくんが「一緒にいると楽しいから」と答えると、校長先生は「自分が楽しくても、相手も同じとは限らない」と説明。相手の気持ちを考えず、すべてを思い通りにしようとすれば、周囲から人が離れてしまうとやさしく諭します。
そして、「仲間外れはよくない。けれど、苦手な相手と無理に一緒に過ごさせることも望ましくない。大人が子どもの友人関係を強制してはいけない」と話し、今後はゆめくんとカイトくんたちの関係を無理に取り持たないよう、はっきりと言い渡すのでした。
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子ども同士の関係では、「仲良くすること」がいつでも正解とは限りません。相手を傷つけたり、意図的に排除したりする行為には注意が必要ですが、合わない相手と距離を置きたいと感じること自体は、自然なことでもあります。
大人が無理に関係を結びつけると、一方の子どもに我慢が偏り、かえって不満が深まってしまう場合もあるでしょう。子どもたちが相手の気持ちを考えながら、それぞれにとって無理のない距離感を学べるよう、見守っていきたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち

