薬師丸ひろ子を履歴書の写真だけから見出した天才プロデューサー・角川春樹のスター創出の直感

薬師丸ひろ子を履歴書の写真だけから見出した天才プロデューサー・角川春樹のスター創出の直感

BS朝日のイベント情報番組「今度ナニ観る!?~BS朝日イベント検索TV~」(隔週水曜夜11:00-11:30)。7月1日(水)の放送では、角川映画50周年を記念して行われるコンサート「角川映画音楽祭~テーマ曲・挿入歌コンサート~」を特集
BS朝日のイベント情報番組「今度ナニ観る!?~BS朝日イベント検索TV~」(隔週水曜夜11:00-11:30)。7月1日(水)の放送では、角川映画50周年を記念して行われるコンサート「角川映画音楽祭~テーマ曲・挿入歌コンサート~」を特集 / (C)GEKKO

国内で開催されるコンサートツアーやライブ情報を、出演アーティストたちへのインタビューで紹介するBS朝日のイベント情報番組「今度ナニ観る!?~BS朝日イベント検索TV~」(隔週水曜夜11:00-11:30)。7月1日(水)の放送では、角川映画50周年を記念して行われるコンサート「角川映画音楽祭~テーマ曲・挿入歌コンサート~」を特集。番組では、同コンサートでスペシャルトークコーナーに出演する松本隆、野村宏伸がゲスト出演。映画大好き芸人のこがけんをMCに、当時の角川映画の制作舞台裏、角川映画への思いなど、貴重なエピソードが語られる。

■履歴書の写真だけから薬師丸ひろ子を見出した天才プロデューサー・角川春樹の慧眼

野村は1984年、映画「メイン・テーマ」でデビュー。薬師丸ひろ子の相手役オーディションを勝ち抜いての抜擢だった。翌年にはアニメ映画「ボビーに首ったけ」の主人公・ボビー役を演じ、主題歌「ボビーにROCK'N ROLL」の歌唱も担当した。松本は作詞を担当し、二人は40年越しでこの収録が初対面となった。

「角川映画音楽祭」でも野村は同曲を歌唱予定。「めちゃくちゃ下手くそですね。素人が声を入れている感じで恥ずかしい」と苦笑する野村は、当時19歳。人生初であったレコーディングを振り返る。

日本を代表する作詞家の松本は、「メイン・テーマ」「Wの悲劇」など薬師丸主演映画の主題歌など、数々の角川映画の主題歌を手掛けてきた人物。番組では、松本流の作詞も語る。

また、野村は初主演作「キャバレー」の撮影で、角川春樹氏に怒鳴られたことを回顧。「灰皿やメガホンが飛んでくるくらい厳しかったです。僕や『天と地と』の榎木孝明さんはかなりしごかれました」と、映画作りに一切の妥協をしなかった映画人・角川春樹氏の姿を伝える。

そんな角川氏について松本は、薬師丸ひろ子を見出した際のエピソードを披露。2万通超えの応募履歴書の小さな写真から、「あ、こいつだ!」と薬師丸を指さしたという角川氏の天才的な直感とスターを見出す慧眼について、敬意を込めて回顧する。
さらに、野村は、「ラストで音楽が流れだすと痺れます」という、映像と主題歌が一体化した角川映画の魅力を語り、松本からは、「ぼくらの七日間戦争」で生徒と対立する担任を演じた佐野史郎や、松本プロデュースでデビューしたアーティスト・作曲家の南佳孝との親交も語られる。

「角川映画音楽祭」は、「メイン・テーマ」や「野獣死すべし」など角川映画の代表作のテーマソングや挿入歌を、南佳孝、小室哲哉、マリーン、藤井空ほか、豪華アーティストたちの演奏、歌唱で届けるコンサート。松本隆、南佳孝、佐野史郎らはスペシャルトークショーに出演する。同コンサートは8月9日(日)、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで開催される。

■時代を超えて響くメロディー、「僕らの青春の映画を知ってもらいたい」
今度ナニ観る!?~BS朝日イベント検索TV~」より
今度ナニ観る!?~BS朝日イベント検索TV~」より / 撮影=鈴木康道


WEBザテレビジョンでは収録後の野村宏伸、こがけんにインタビューを実施。初対面となった松本の印象や、「角川映画音楽祭」への注目を聞いた。

――松本隆さんを含めての収録でした。お二人とも松本さんと初対面でしたが、印象はどうでしたか?

野村:松本さんとご一緒できる場面はこういう機会でもなければなかったと思うので、お会いできて良かったです。松本さんの作詞曲を子どもの頃から聴いてきた世代ですので、やはり憧れであり、存在感がすごかったですね。特別感のある時間でした。

こがけん:僕はもうひたすら緊張しました。松本さんがいらっしゃって、野村さんがいらっしゃって、ただただ緊張しながらなんとか一心不乱にMCを全うしていました。「映画が好き、角川映画が好きだぞ」というその気持ちのみで突破しました。

――「角川映画音楽祭」に向けて、楽しみになるエピソードが多く聞けました。今の若い世代は昔の角川映画を観ていないのが残念だと思います。

野村:音楽はもちろんですし、映像も素晴らしい。僕らの世代だと“懐かしい”になると思いますけど、若い人には“新鮮”な映画と思います。特に音楽はその時代に戻れて、その時代を知れるじゃないですか。生で聴くのとスマホで調べて知るのとは感覚が全く違うので、このイベントで若い世代に僕らの青春の映画を知ってもらいたいという気持ちが一番強いです。

こがけん:角川映画はメディアミックスの上手さがあって、色々なことを思い出しますよね。本があって、映画があって、歌があって、そのがっぷり四つに組んだ形が見事で、本当に本のイメージ、映画のイメージが寸分違わない。だからこそ、「この映画にはこの音楽でないといけない」というのがしっかり用意されていると思います。

もう一つ、今の映画はリアリティーを意識した作品傾向な気がしますが、昔の角川映画はリアリティーよりもファンタジー側に位置するような作品だったんですよね。それって時代の投影で、みんなに心の余裕があった時代、こうした作品を楽しんでいたんだなと、当時を感じられると思います。

■小室哲哉の演奏、佐野史郎との共演で歌う「SEVEN DAYS WAR」
今度ナニ観る!?~BS朝日イベント検索TV~」より
今度ナニ観る!?~BS朝日イベント検索TV~」より / 撮影=鈴木康道


――野村さんは角川春樹事務所製作の「メイン・テーマ」がデビュー作です。振り返ってみて、角川映画はご自身の人生にどんな影響を与えましたか?

野村:全てですね。役者人生の全て。高校3年のときにオーディションを受けて、そこで2万3000人の中から選ばれて、人生が変わったわけですよ。あのオーディションに行かなかったら今の僕はないですね。特に「メイン・テーマ」への思いは強いです。

こがけん:デビューされたばかりの人の、初々しさって絶対にあるじゃないですか。先ほどの収録で野村さん、「ボビーに首ったけ」のときの演技を「下手」とおっしゃっていましたが、そういうことじゃないんですよ。角川春樹さんがキャスティングで見ていたのは上手い下手じゃなくて、松本さんが言っていた「格好良かったよ」という言葉が全てだなって僕は思います。

――「角川映画音楽祭」で楽しみにされていることはありますか?

野村:全てが楽しみですけど、あえて挙げるなら、藤井空くんが演奏する「野獣死すべしのテーマ」かな。(松田)優作さんのあの映画、好きなんですよ。トランペット演奏のあの音楽も。角川映画って、優作さん主演の作品も傑作が揃っていて、「蘇える金狼」や、薬師丸ひろ子さんとの「探偵物語」も良かったですね。

こがけん:僕はMCとしては緊張しかないですが、一番近くで皆さんの音楽に触れられるという役得感はたまらないものがありますね。

――イベント開催に向けて、メッセージをお願いします。

こがけん:角川映画を知らない人に、その良さを発信する。僕は少しでもそのお手伝いをすることが役目かなと思っています。ど緊張ですが頑張ります(笑)。

野村:とにかく楽しんでいただけたら嬉しいというのが一番です。角川映画をご覧になったことがない方が来て、こんな作品があった、こんな音楽があったと知ってほしい。いろんな世代の方に、角川映画と共にあった素晴らしい音楽を聴いていただきたいですね。

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