“友達が1万人いるアホ”を自称し、同名の個人YouTubeチャンネル(現在のチャンネル名は『シドニー石井ch【友アホ】』)を立ち上げたほど、「人間関係がカンスト(上限到達)している」という石井さん。「それは、いろんな立場を経験したからこそ」と語る、コミュニケーション力の原点を教えてもらいました。芸人にならないというのは無理だった
――芸人になるという意思は、大学お笑いを経た後もずっと変わらなかったのでしょうか。「というよりも、周りに芸人になると豪語しちゃっていたから、これでならないっていうのは無理だな、と。正直ヤバい、ヤバいと思ってはいました。ただ、NSC入学後でいえば、ある程度はやりやすい立ち位置にはありましたね。選抜クラスに入りつつ、学生時代から知り合いだった令和ロマンと一緒にいたりしつつ。あの2人も同じタイミングで入学していたんです」(シドニー石井さん、以下「」内同)
――令和ロマンの松井ケムリさんは、YouTubeチャンネル『僕らの別荘』のメンバーでもありますね。
「はい。『僕らの別荘』は、もともとライブから始まったんですよ。ケムリさんのほかに、NSCの同期だったこんの、作家としててっせーさんに入ってもらって。でも、コロナ禍に入ってからライブができなくて暇になっちゃったので、YouTubeでやってみようか、と。てっせーさんはそのタイミングで出る側にもなりました」
――芸人さん数名でのYouTubeチャンネルといえば、その当時すでに『板橋ハウス』がありましたよね。
「僕らも最初のコンセプトがまさに『板橋ハウスみたいなことをしよう』でしたからね。ちゃんと『板橋ハウス』の皆さんには許可を得ています。それでもテスト的に1回撮ってみたら、もう『板橋ハウス』すぎて! だからまずはショート動画からスタートして、TikTokにアップしました。そっちで登録者数が10万人を突破したので、YouTubeのほうでの投稿を始めたんです」
友達と呼べる人は2000人くらい
――そして2024年には個人チャンネル『シドニー石井ch【友アホ】』が始まりました。開設当時は『友達が1万人いるアホ』でしたが……。「実際はさすがに1万人はいないので(笑)。それでも友達と呼べる人は2000人くらいはいますよ。会ったことがあるってレベルなら、1万人超えると思います」
――ちなみに私の知人にも「石井さんと会ったことがある」という人がけっこういました(笑)。「人間関係がカンストした」とも語られるだけのことはありますね。「友達の友達が友達になって……ということが繰り返されているんですよね。僕は誰と会っても、その人と考え方が違っていたとしても、基本は大丈夫なんです。物事の折衷案が人によって違うだけだと思っているので、自分がブレることもありません」

