具体的な困りごととその対処法
学校で困った経験の内容を複数選択で聞いたところ、「ナプキンをかえる時間が取れなかった」が61.8%で最も多く、次いで「予定していない日に生理がきてしまった」が45.2%、「生理用品を忘れた」が41.4%となりました。
その他の回答では「修学旅行中にきた」「椅子が汚れてしまった」「トイレでナプキンを替える音を聞かれたくない」などの声もあり、生理中の不安や気がかりはさまざまな場面で生じていることがうかがえます。
困ったときの対処法については、「我慢した」が51.5%で最も多く、半数以上の子どもたちが困りごとを周囲に伝えず、ひとりで抱え込んでいる実態が明らかになりました。一方で「友だちに相談した」(36.2%)、「保健室に行った」(27.9%)と答えた子どもたちもおり、相談相手の選び方には話しやすさや周りに知られたくないという気持ちが影響していると考えられます。
生理用品の持参に抵抗を感じる子どもが約6割
学校でナプキンをトイレに持って行くことについて、「とてもそう思う」「そう思う」と抵抗を感じる子どもたちが合わせて約6割を占めました。理由として「生理だと知られたくない」「男子に見られたくない」「まだ生理がきていない友だちが多い」といった声があがっています。
一方で抵抗を感じない子どもたちからは「女性にはみんなあることだから」「自然現象だから仕方ない」「ポーチに入れれば大丈夫」といった肯定的な意見もあり、生理への捉え方には個人差や年齢による違いがあることがわかりました。

