「『殺せ』と叫ぶ人と議論できますか?」 クルドから在日コリアンまで……差別と闘う神原元弁護士の問い

「『殺せ』と叫ぶ人と議論できますか?」 クルドから在日コリアンまで……差別と闘う神原元弁護士の問い

●弁護士の使命として「当然のことなんです」

クルドヘイト訴訟は9月24日に3回目の期日を迎えた。弁護団に参加する弁護士たちは基本、手弁当(無報酬)で活動を続けている。

「本来、ヘイトスピーチを諫めるべき政治家は役目を果たしていません。だからこそ弁護士が動くしかありません。

弁護士法1条には『弁護士の使命は基本的人権を擁護し、社会的正義を実現すること』とあるように、弁護士が人権問題に関わるのは当然のことなんです」

今後の自身の役割について、神原弁護士はこう語る。

「在日コリアン事件で培った経験を提供すること。若い弁護士を守ること。この問題について発信を続けること。そして訴訟の場で裁判所を説得すること。それが自分の仕事だと思っています」

【取材協力弁護士】
神原 元(かんばら・はじめ)弁護士
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、2000年に弁護士登録、2010年武蔵小杉合同法律事務所開所。2013年3月にはジャーナリスト・有田芳生氏とともに東京都公安委員会に在特会のデモに関する申し入れを行った。
事務所名:武蔵小杉合同法律事務所
事務所URL:http://www.mklo.org/

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