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「誰かが取った!」財布を何度も確認…高齢者の物盗られ妄想で家族が意識したいこと【医師解説】

「誰かが取った!」財布を何度も確認…高齢者の物盗られ妄想で家族が意識したいこと【医師解説】

介護をしていると、「どうしてこんなことが起こるの?」と戸惑う場面に出合うことも。昨日まで普通にできていたことが急にできなくなったり、思いも寄らない行動に驚かされたり――。そんな日常の中で、介護者が悩んだり、思わず苦笑いしてしまったりする瞬間は少なくありません。そんな介護の現場で実際に多く聞かれる「あるある」なお悩みを、4コママンガ形式で紹介します。

お金を取られた!

「誰かが取った!」財布を何度も確認…高齢者の物盗られ妄想で家族が意識したいこと【医師解説】
「誰かが取った!」財布を何度も確認…高齢者の物盗られ妄想で家族が意識したいこと【医師解説】
「誰かが取った!」財布を何度も確認…高齢者の物盗られ妄想で家族が意識したいこと【医師解説】
「誰かが取った!」財布を何度も確認…高齢者の物盗られ妄想で家族が意識したいこと【医師解説】

義父が財布を開き、何度も中身を確認していました。表情はどんどん焦っていき、「お金がない! たしかに入れておいたのに!」と大きな声で騒ぎ始めたのです。

家族が「一緒に探しましょうね」と声をかけ、財布の中やテーブルの周りを確認しました。すると、現金は義父の上着の別のポケットから見つかりました。

「ポケットにありましたよ」と見せると、義父は安心するどころか「そこに隠したのか?」とひと言。否定したい気持ちをこらえながら、家族はどう対応すればよいのか戸惑ってしまいました。

【医師からのアドバイス】
認知症の方が「お金がない」「誰かに取られた」と訴える背景には、記憶力や判断力の低下に加え、不安や焦りが関係している場合があります。本人にとっては「確かにここに入れたはずなのに、なくなっている」という感覚が強く、周囲から見ると誤解に思えることでも、本人の中では現実の出来事として受け止められていることがあります。 このようなときに「誰も取っていないよ」「自分でしまったんでしょう」と強く否定すると、かえって不安や怒りが強まり、家族への疑いが深くなることもあります。まずは「心配ですね」「一緒に探しましょう」と気持ちを受け止め、本人の前で財布や上着のポケットなどを一緒に確認するとよいでしょう。見つかった場合も、「ここにありましたよ」と穏やかに伝え、責めるような言い方は避けることが大切です。 同じようなことが繰り返される場合は、財布や現金の置き場所を決める、必要以上の現金を持たせない、よく使う上着やバッグのポケットを整理しておくなど、探しやすい環境を整えることも役立ちます。疑いが強くなって家族の負担が大きい、暴言や興奮が目立つ、生活に支障が出ているといった場合は、かかりつけ医や認知症専門医、地域包括支援センターに相談しましょう。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。

著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

配信元: 介護カレンダー

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