日本の活動
日本では、海外の宇宙機関と協力して、東京大やJAXAなどの観測施設で小惑星の常時観測を続けているほか、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」で小惑星の研究を続けていました。2024年からはJAXA内に吉川さんをチーム長とするプラネタリーディフェンスチームを作り、体制を強化しています。2026年には、宇宙空間の飛行を続ける小惑星探査機「はやぶさ2」を使って、小惑星に衝突ぎりぎりまで接近し、軌道運用技術の実証実験を行う予定です。吉川さんは「繊細に探査機を動かすのは日本の得意とするところ。高速で動かす難しいミッションですが、正確な軌道で近づく技術を実証することで、いざという時に地球を守る技術を培うことにつなげたい」と話しています。

写真説明:インタビューに答える吉川さん。手前はJAXAが作成したプラネタリーディフェンスのロゴマーク(相模原市のJAXA宇宙科学研究所で)
〈防災ニッポン編集部〉
