1.ストレス
精神的なストレスが猫の過食を引き起こすことがあります。特に猫は環境の変化に弱い動物です。転居だけではなく、家族構成が変わったり、新しいペットを迎えた、あるいは部屋の模様替えをしただけでもストレスを感じてしまうことがあるのです。
完全室内飼いの猫は、限られた空間の中で暮らしているので、退屈から食べ過ぎてしまうこともあります。家の中だけでも快適に暮らせるよう工夫が必要です。
また、食べものを確保することに不安を感じている猫の場合、食べられるときに食べておこうと過食になってしまうことも考えられます。特に、保護されたばかりで、今まで思うようにごはんが食べられなかった猫は、このような傾向が見られます。
家猫でも、ごはんをなかなかもらえなかったり、ごはんの時間が不規則だとそのような不安を抱えてしまうことがあります。猫の食事は規則正しく与えるようにしましょう。
2.病気
脳腫瘍や認知症、初期の糖尿病など、病気が原因で猫が過食になることもあります。
高齢猫が発症することの多い甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になることで代謝が活発になるため、食欲が増すことがあります。食べ過ぎているのに太らなかったり、逆に痩せてきた場合は要注意です。
他には、寄生虫がいるために食欲が増したり、服用している薬がある場合は薬の影響で過食になることも考えられます。

