土砂災害には前兆がある! 音やにおいも詳しく解説

土砂災害には前兆がある! 音やにおいも詳しく解説

防災グッズと自宅でできる防災対策

大規模な土砂災害が発生すると、道路が寸断されて、迅速な避難や救援物資の搬送が困難になる可能性があります。

そのため、もしもの場合に備えて以下の防災グッズを用意しておきましょう。

・ 飲料水:1人1日3ℓを目安に3日~1週間分
・ 非常食:アルファ米や缶詰など長期保存可能で調理不要なものを3日~1週間分
・ 携帯ラジオ:情報収集のため
・ 懐中電灯
・ モバイルバッテリー
・ 携帯トイレ、ウエットティッシュ、タオル、生理用品
・ 軍手
・ 救急セット

なお、土砂災害は大量の土砂が勢いよく斜面から流れ落ちる現象であり、窓ガラスの強化などはガラスの飛散防止に一定の効果はあるものの、土砂の流入を防ぐことは困難です。

土砂災害に強い家にするためには、建物の基礎の強化や斜面を補強する擁壁(ようへき)の設置などが必要となり、多額の費用や時間がかかります。

そのため、迅速な避難や気象・避難情報の効率的な収集、防災グッズの用意など、ソフト面で防災対策を強化することが現実的です。

まとめ

土砂災害は、一瞬にして人命や家屋、地域の暮らしを奪ってしまう怖い災害です。
集中豪雨は年々増加しており、それに伴い大規模土砂災害は今後増加する可能性があります。
被害を防ぐためには、日ごろからハザードマップや気象情報を確認し、土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域を把握しておくことが重要です。

また、土砂災害には目や耳、臭い、揺れ、感覚などで察知できる前兆もいくつかあります。警戒レベルに応じた早めの避難行動を心がけつつ、こうした前兆も見逃さず、適切な行動を取ることで命を守る可能性が高まります。

ハザードマップや防災グッズの確認など、今からでもすぐにできる防災対策もあるので、チェックしてみてください。

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〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

配信元: 防災ニッポン