胆管がんの代表的な症状
黄疸
胆管が狭くなると胆汁の排泄が悪くなり、ビリルビンが血液中に逆行して全身にたまりやすくなります。これにより、結膜や手のひら、皮膚が黄色く見える状態を黄疸といいます。尿が褐色になり、便は灰白色になることもあります。
みぞおちや右の脇腹の痛み
がんが胆管に浸潤すると、みぞおちや右の脇腹の痛みを引き起こすことがあります。また、胆石や胆管炎などが影響して、この場所が痛むことがあります。時には、右肩にも感じられることがあります。市販薬で痛み止めを飲んでも、痛みが続いたり、悪化したりする場合は消化器内科や内科を受診すると良いでしょう。
体重減少
胆管がんだけでなく、がんでは食欲不振なども伴い、体重が減少することがあります。胆管がんに特徴的な症状ではありませんが、食欲がない、体重が減っている場合には内科を受診すると良いでしょう。
発熱
胆管がんでは、胆汁の流れが悪くなることにより、細菌感染を引き起こすことがあります。その結果、発熱を伴うことがあります。市販されている解熱薬を飲んでも、発熱が続いたり、悪化したりする場合は内科を受診すると良いでしょう。
「胆管がんになりやすい人」についてよくある質問
ここまで胆管がんになりやすい人の特徴を紹介しました。ここでは「胆管がんになりやすい人」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
胆管がんの進行が早い原因について教えてください。
西脇 亮 医師
胆管がんは初期段階で症状が現れにくいため、発見が遅れてしまいます。このため、がんが見つかる時にはすでに進行していることが多いです。さらに、胆管がんは周囲の組織や臓器に広がりやすく、特に肝臓や膵臓、十二指腸など近くにある臓器への浸潤も見られることが多いです。
胆管がんを発症すると体のどこが痛みますか?
西脇 亮 医師
胆管がんは大きくなると痛みを生じることがあります。特に、みぞおちや右の脇腹が痛くなることが知られています。
胆管がんの前兆となる初期症状について教えてください。
西脇 亮 医師
胆管がんは初期症状が少ないため、自覚症状が乏しいとされています。胆管がんは進行するにつれて、黄疸や体重減少、みぞおちや右の脇腹の痛みを生じます。

