「喘息」が悪化するサイン・シチュエーションはご存じですか? 受診の目安も医師が解説!

「喘息」が悪化するサイン・シチュエーションはご存じですか? 受診の目安も医師が解説!

喘息の治療法や受診の目安

喘息の治療法や受診の目安

編集部

喘息の受診の目安について教えてください。

平田先生

「咳や息苦しさが数日以上続く」「夜間に目が覚める」「吸入薬を使っても改善しない」といった場合は、医療機関への受診が必要です。重症化を防ぐためにも、早めの対応が大切です。また、普段からピークフローメーターの数値を記録し、普段から20%以上数値が下がった場合にも受診しましょう。

編集部

救急外来を受診すべき状況はありますか?

平田先生

「会話が途切れるほど息苦しい」「胸の苦しさが強い」「顔色が悪い」などは危険なサインです。これらの場合は、救急外来をすぐに受診してください。放置すると命に関わることもあります。

編集部

喘息の治療は、どのようにおこなうのでしょうか?

平田先生

吸入ステロイド薬と気管支拡張薬を基本としつつ、症状に合わせて薬の量や種類を調整し、長期的に炎症をコントロールすることが治療の柱となります。また、症状に応じて抗アレルギー薬や生物学的製剤を追加したり、発作時にはステロイドの内服、点滴の治療を追加したりすることもあります。

編集部

普段からできる喘息の予防法やセルフケアはありますか?

平田先生

「掃除を徹底してハウスダスト対策をする」「喫煙している場合には禁煙をする」「十分な睡眠をとる」「しっかり感染症を予防する」などが大切です。また、ピークフローメーターを使って毎日数値を記録すると、悪化の兆候を早く察知できます。あとは、定期的な通院も重要です。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

平田先生

喘息は一見落ち着いているように見えても、治療を中断すると症状が再び悪化し、重症化すると命に関わる危険もある病気です。症状がないときでも、治療を続けることが大切です。定期的に医療機関を受診して、体調が崩れたときには早めに相談してください。かかりつけ医と二人三脚で治療を継続することで、発作を抑えて安心して日常生活を送ることができます。しっかり治療を続け、喘息をコントロールしていきましょう。

編集部まとめ

喘息の治療では普段から症状を観察し、悪化の兆候をいち早く掴むことが肝心です。ピークフローメーターを上手に活用しながら、悪化の予防に努めていきましょう。しっかりと治療を受ければ普段どおりの日常生活を送ることができるので、喘息が気になる場合は医療機関に相談しましょう。

配信元: Medical DOC

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