ある夏、首すじから胸にかけて赤い発疹のようなものが現れました。最初はあせもだと思い込んでいましたが、よく見ると右側だけに集中しており、少し不思議に感じました。
最初はあせもだと思っていた
毎日暑く、首にタオルを巻いていたため、あせもができても不思議ではない状況でした。痛みもかゆみもなく、特に生活に支障はありませんでしたが、「何かおかしいな」という違和感は残っていました。
そこで、念のためかかりつけの皮膚科を受診することにしました。
思いがけない診断と治療の始まり
診察室に入ると、先生は湿疹をひと目見て「帯状疱疹(たいじょうほうしん:体内に潜伏していた水ぼうそうウイルスが再び活性化し、皮膚に神経痛を伴う赤い発疹や水ぶくれが、神経に沿って帯状に現れる病気)です」とはっきりと診断しました。
「えっ、これが帯状疱疹?」と驚きました。名前は知っていたものの、自分がかかるとは夢にも思っていなかったのです。
すぐに治療が始まりましたが、処方された薬や注射が予想以上に高額で、年金暮らしの私には経済的な負担が大きくのしかかりました。2カ月ほど薬を飲み続け、通院も続けなければならず、身体的にも精神的にも負担を感じる日々でした。
それでも、早く治療を始めたおかげで、大きな後遺症が残らずに済んだことは幸いでした。

