水のうを作ってみよう
都市部や集合住宅に住んでいると、大量の土をすぐに用意できず、土のうをつくることが難しいかもしれません。そんな時は、水とポリ袋を使ってできる水のうを作りましょう。
水のうを作るために必要なものは、45Lなど大きめのポリ袋と水のみです。
【材料(水のう1つ分)】
・45Lなどの大きめのポリ袋2~3枚
・水20L程度
まずはポリ袋を開いて2枚重ねにし、内側の袋の半分ほどまで水を注ぎます。

なるべく中の空気を抜くようにして、水が漏れないようにきっちり縛ります。
その後、もう1枚のポリ袋の中に入れて口を縛れば完成です。強度が不安な場合は、もう1枚袋を重ねてください。

入れる水の量を袋の容量の半分程度にするのは、持ち上げる時に重くなりすぎず、しっかり縛れるようにするためです。
水のうは、ポリ袋さえ多めに準備しておけばいつでも作ることができ、水のうを作ること自体は簡単でした。しかし、重量があるため持ち運ぶのはかなりの重労働です。
20kg程度なのでそこまで重くないように思われるかもしれませんが、水のうはブヨブヨと動いてかなり持ちにくく、実際の重さ以上に重く感じます。落下すると水がこぼれることもあるので扱いには注意が必要です。
水のうで浸水対策をしてみます
まずは、お風呂・トイレ・洗濯機の排水口に対策します。
お風呂は、洗い場の排水口と、浴槽の排水口の2ヶ所に水のうを1つずつ置きます。置くだけでOKです。排水口に押し込むように入れると袋が動きにくいです。
トイレには便器の中に1つ水のうを入れます。水のうに水を入れすぎると便器から袋がこぼれ落ちそうになるので、水の量を加減したほうがよさそうです。
洗濯機は排水のホースを引き抜いてから、排水口を完全に隠すように水のうを置きます。
各箇所に置くだけなので設置は簡単でした。
引き続き、窓やドアの前に置くための水のうを準備してみます。
ただ水のうを並べて置くだけでは水のうが動いてしまうため、固定しておく必要があります。段ボール箱に水のうを詰めることで固定可能です。
下の写真は段ボール箱に入れた水のうと、そのままの水のうです。水のうだけだと、少し触れただけでも中の水が動き転がっていってしまいます。箱に入れると動かずに設置することができます。
設置したい場所のサイズ(ドアの間口の幅など)に合わせて段ボールを複数個用意し、それぞれの中に水のうを詰めます。全体をブルーシートやレジャーシートで包みます。


段ボール箱の代わりに、四角いタイプのプランターに入れてもOKです。
使用後の水のうは、水を流してしまえばあとはポリ袋が残るだけ。使った後の処理も簡単です。
設置場所が浴室などの水場なら、設置場所でそのまま袋をカッターで切って水を流すこともできます。トイレの場合は慎重に水を抜かないと便器の外に水が漏れるので注意してください。

プランターや板・ポリタンクでも対策できる
もし家にあれば、横長の四角いタイプのプランターや板、ポリタンクでも水のう・土のうの代用品が作れます。
プランターがある場合は、そこに土もしくは水のうを入れて並べ、全体をブルーシートでグルグルと巻いて使います。先ほど紹介した、段ボール箱でのやり方と同様です。
ポリタンクも同様で、中に水を入れて必要な数を並べ、全体をブルーシートで巻きます。
木の板や折り畳みテーブル、畳など板状のものが用意できる場合は、それを玄関など水を防ぎたいところに立て、それが動かないように土のうや段ボールに入れた水のうなどで外側から支えます。
このように、土のうが用意できなくても、代わりの方法がいくつかあります。
