1人7000円のカフェ代に絶望…貧しい上京女子大生が数万円稼ぐ「港区女子」に染まるまで【作者に聞く】

1人7000円のカフェ代に絶望…貧しい上京女子大生が数万円稼ぐ「港区女子」に染まるまで【作者に聞く】

『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』004
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』004 / 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA

東京に憧れ、上京した美春。「金銭面は自分で何とかする」と親を説得して大学に入った。入学式で華やかな大学生に圧倒され、バイトを頑張って自分も「きれいになりたい」と思う。しかし、生活費のために働く上京組と欲しいものを買うためにバイトする都会組とには、大きな格差があって…?憧れの東京で1人の女性の栄光と挫折を描く、うみの韻花(@umino_otoka)さんの『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』を紹介するとともに、本作について話を聞いた。
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』005
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』005 / 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』008
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』008 / 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』010
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』010 / 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA



■憧れの東京と残酷な格差

「金銭面は自分で何とかする」と親を説得して大学に入った美春は、奨学金と生活費を稼ぐことで精一杯。入学して知り合った桜子は都内在住で、親から入学祝いにもらったハイブランドのバッグを持っていた。バイト代で流行のカフェに行き、新作コスメに使う毎日だ。

ある日、桜子に誘われてカフェに行くと、注文したアフタヌーンティーは1人7000円。1日のバイト代が吹っ飛ぶ価格に美春は食べた気がしなかった。さらに、バイトで疲れて居眠りをしていると、「バイトより、大学生活の方が大事だよ」と桜子に言われる。バイトをしなければ一緒にカフェに行くこともできない美春は、「ああ、この子は知らないんだ。自分より貧しい世界が身近にあることを」。現実に直面し、自分が何のために大学に来たのかわからなくなっていった。

「この主人公の美春というキャラクターは、私自身の経験から着想を得ています」と語るのは、作者のうみのさんだ。「もともと私が田舎出身で上京して理想と現実のギャップに突き当たったり、お金を稼ぐことで傲慢になり、本来の目標を見失い若さという勢いで生きてきた時期がありました。それを主人公に投影させているので、ある意味彼女は『存在したかもしれないもう1人の私』なのです」と話す。本作はリアリティを追求し「大学へ1人で見学に行き、主人公の擬似体験をしたり、港区界隈で資料集めをしました」と、取材にも力を入れている。

■ギャラ飲みの世界と港区女子への変貌

その後、美春は大学の準ミスコンに選ばれ、生活が一変。飲むだけで数万円が手に入る世界に足を踏み入れることになる。

「作中にあるギャラ飲みの経験や港区で働いた経験はありませんでした。なので、リアルに実態を調査するために、元港区女子の方を探し何度も取材してシステムや実体験を調査しました。また、港区女子が好むブランド品や服装もリサーチして漫画に取り入れています」

少しずつ美春は、憧れていた華やかな港区女子に染まり、性格もゆがんでいく。漫画を構成するうえでのこだわりについて、うみのさんは次のように明かす。「過渡期で美春が嫌われるキャラにならないように、第1章や第2章あたりで彼女の葛藤や苦悩する描写をしっかり描き、少しでも読者さんが共感や同情などできるよう構成しました。美春が港区女子に染まっていく第3章以降は、美春の目のハイライトの数を徐々に減らしていってます。あとは、年齢を重ねたり整形をするたびに顔の比率を微妙に変えたり、身につけるファッションやアクセサリー・ブランド品や小物もこだわって描きました!」


取材協力:うみの韻花(@umino_otoka)

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配信元: Walkerplus

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