ペット用防災グッズを準備しよう
災害の状況によっては避難所への避難ではなく、在宅避難が推奨されることもあります。また、避難所で生活することになった場合でも、すぐにペット用の支援物資が届くとは限らないため、各自必要なものを用意しておくことが推奨されます。
備蓄品として、少なくとも1週間生活するために必要なペット用の物資を用意しておきましょう。
普段食べ慣れているフード、水、食器
避難所は、ペットフードを備蓄していないところがほとんどのため、普段食べ慣れたものを用意しておく必要があります。犬や猫の1日の飲水量の目安は、体重1kgあたり40~60ml程度です。ただし飲水量は、フードに含まれる水分量によっても大きく変動するため、あくまで目安として考えておくと良いでしょう。
ペットフードは、ひとつ開封したら新しいものを補充する「ローリングストック」の備蓄方法がお勧めです。
薬
治療によりお薬を使用している場合は、途切れないようにしておきます。また、薬の名前がわかるように記録する「おくすり手帳」があると便利です。
ペットの情報が記載されたメモ
ペットの生年月日や品種、特徴や持病の有無などを記入したメモ、写真などがあると、行方不明時の手掛かりになります。
ケージやキャリーバッグ
避難所では、ほかの人や動物と長時間過ごすことになります。お互いに迷惑とならないように、日頃からケージやキャリーバッグの中で待機できるように慣れておくことが重要です。
衛生用品やお手入れに必要なもの
災害時にもペットの健康を守るために、ペットシーツや、猫砂、トイレ用品、ブラシ、バスタオルなども十分な量を用意しておきます。
またガムテープがあると、ペットとの避難生活以外でも活躍する場が多いため常備すると良いでしょう。
まとめ
いざ災害が発生して、人間が避難するだけでも大変な場合、ペットへの対策が十分に行き届かなくなることがあるかもしれません。
まずは自身が助かることを最優先に考え、そのうえでペットの命を守ってください。そのためには日頃からできる対策をおこない、少なくとも1週間はしのげる準備をしておくことを推奨します。
〈執筆者プロフィル〉
増田国充
ますだ動物クリニック 院長
獣医師・国際中医師・愛玩動物看護師・防災士
