【獣医師が解説】災害時にも犬猫を迷子にさせないために、今からできる対策を紹介

【獣医師が解説】災害時にも犬猫を迷子にさせないために、今からできる対策を紹介

災害時にペットとはぐれてしまったらどうしたらいい?

災害発生時、まずは飼い主自身の安全を確保することが第一です。もしペットとはぐれてしまった場合は、いないことがわかったらすぐに探しましょう。あわせて住んでいる自治体の役所や警察署、保健所など各機関に連絡を入れます。

犬は時間が経つほど遠くへ離れていき、大型犬などでは1日に数十km移動することがあります。はぐれた場所を中心に同心円状に探していくとよいでしょう。
猫は暗く狭いところでじっとしていることが多い傾向があります。猫の行動範囲は犬ほど広くないため、自宅内、自宅周辺を重点的に探すのがよいかもしれません。

災害時は自治体によって現地動物救護本部が開設されることがあります。動物の同行避難の方法は地域により差があるため、事前に確認しておきましょう。
安全に避難できるよう、ペットをケージに慣らしておくことや、必需品の備蓄、ペットの情報がわかるメモなどを用意しておくと安心です。

まとめ

犬や猫の迷子は、室内飼育であっても起こりうるものですが、災害発生時は迷子の頭数がさらに増加するだけでなく、ケガをしたり家に帰れなくなったりする可能性が高くなると予想されます。
他人事と考えず、ペットを迷子にさせないためにしっかりと対策を取っておきましょう。

〈執筆者プロフィル〉
増田国充
ますだ動物クリニック 院長
獣医師・国際中医師・愛玩動物看護師・防災士

配信元: 防災ニッポン