私は23歳で1人目を出産しました。夫は長女が生まれてすぐ、3カ月間の出張に行ってしまいました。1人で新生児を見るのはとても不安だったので、出産後の入院中に母に連絡をし、里帰りをさせてほしいことを伝えました。
里帰りしたいと母に言ったら…
すると「食費◯円、雑費◯円、光熱費◯円、その他◯円を◯日までに振り込んでください」とLINEが来ました。全部で5万円ほどでした。私は怖くなりました。周りの友だちが子どもを産み里帰りをし、楽しそうに過ごしている様子を聞いて、少し憧れでもありましたが、5万円も払うのであれば1人でこの子を見ようと思い、思い切って里帰りはやめるという選択をとりました。
父もいますが、単身赴任中のため遠くて行けません。母からそのようなことを言われるとは思っていなかったので、とても悲しくなりました。
私は子どものことであまり頼らないようにしようと決めました。子どもがもう少しで2歳になり、年子でもう1人いますが、まだ母には何一つ頼んだことがありません。これからもしかしたらお願いしたくなる日もあるかもしれませんが、私は自分の子はしっかり自分で育てようと心に決めました。
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里帰りをお願いした際、返事として突然金銭的な負担を求められたことで、驚かれたのですね。さらに、周りのご友人たちが謝礼を渡さずに里帰りをしている様子を聞いていたことで、その違いに戸惑いや不安を感じられたのだと思います。
ただ、お世話になる身として謝礼を渡すことをマナーと考えるご家庭もあり、お母様もそういった考えをお持ちだったのかもしれません。お母様が事前にそのようなマナーがあることを伝えた上でお金の話をしていたら、ママさんが「怖い」と感じることはなかったのかもしれませんね。
一方で、ママさんも、相手が親御さんだからと甘えすぎず、お世話になる間の金銭的な負担について気遣いを見せていたら、双方が納得できる形になったのかもしれません。
子育ては不安や悩みが多いものですが、このような経験を通じて、家族との関わり方や助け合いについて深く考えるきっかけになるとよいですね。
著者:佐藤 茉莉奈/20代女性・保育士
1歳、0歳の年子を育てている母。趣味はドラマ、映画鑑賞。アウトドア派で休日は必ず出かけたいタイプ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)

