防災を見据えたわんちゃん・ねこちゃんの健康対策

防災を見据えたわんちゃん・ねこちゃんの健康対策

梅雨の時期にわんちゃんやねこちゃんとの生活で気をつけるべきポイント

梅雨から夏にかけて、気温・湿度ともに急激に上昇します。体調管理が難しい時期ではありますが、日頃から気にかけておきたいポイントをご紹介します。

ごはんを放置しない

私たちの食事にもいえることですが、この時期は短時間で食べ物が腐ったり細菌が増えたりします。食べ残したものはすぐに片づけるようにして、食器もきれいに洗いましょう。また、飲み水もこまめに交換してください。

生活空間の湿気に注意

生活している場の湿度は皮膚や食事に影響を与え、そこに暑さが加わることで体感温度が上がり、熱中症のリスクを上昇させます。エアコンを上手に使い、除湿するように心がけておきましょう。

気温調節により熱中症を防止

地域によって、6月に入ると気温が30度を超える場合があります。からだが暑さに慣れていないと、猛暑でなくとも熱中症にかかる場合があります。

サーキュレーターを使って空気の流れを作ることで、温度を管理し体感温度を下げるとよいかもしれません。

【わんちゃん】散歩時の対策&散歩後のケア

気温が高くなると、散歩の時間帯に注意が必要です。太陽が出ている時間に散歩をする場合は、なるべく日陰のある所を選び、散歩中や家に戻ったときに水分をしっかり与えてください。

また、肉球のやけどが起こりやすくなるので、散歩コースが安全か確認しておくとよいですね。

【ねこちゃん】換毛期で嘔吐が増える

梅雨の時期に、換毛期を迎えるねこちゃんがいます。このとき、毛づくろいが頻繁となり毛玉を吐くことがあります。

通常、小さな毛玉は吐き戻されるか、糞便に混じって排泄されますが、時折自力で吐き出せなくなることがあります。

その場合は、腸閉塞と呼ばれる深刻な状態となる場合があります。ねこちゃんの様子に異変が見られたら、早めに獣医師の診察を受けましょう。

〈執筆者プロフィル〉
増田国充
ますだ動物クリニック 院長
獣医師・国際中医師・愛玩動物看護師・防災士

配信元: 防災ニッポン