「娘の発表会で使いたいの。大切にするから貸してもらえない?」仲の良いママ友から、娘のお気に入りのワンピースを貸してほしいと頼まれたときのことです。娘も了承してくれたため、私は快く貸すことにしました。ところが数日後、ママ友から思いがけないLINEが届いたのです。
貸したワンピースが行方不明に
「本当にごめん。家の中を探したんだけど、どこにも見つからなくて……なくしちゃったみたい。今度お詫びさせて!」
娘が気に入っていたワンピースだったため、私はショックを受けました。それでも、わざとなくしたわけではないのだろうと思い、「残念だけど、仕方ないよ」と返信しました。
娘にも事情を説明すると、悲しそうな顔をしながらも納得してくれました。それから数週間後、何げなくママ友のSNSを見ていたときのことです。
公園で遊ぶママ友の娘の写真が投稿されていました。その服装を見た瞬間、私は目を疑いました。娘が着ていたのは、どう見ても「なくした」と言われたワンピースだったのです。
なくしたはずのワンピースが……!?
見間違いかと思い、写真をもう一度確認しました。しかし、色も柄も形も、貸したワンピースと同じです。私はなるべく冷静に、ママ友へメッセージを送りました。
「SNSの写真で娘ちゃんが着ている服、この前貸したワンピースだよね?」すぐに既読はつきましたが、なかなか返事はありません。しばらくして、ママ友から謝罪のメッセージが届きました。
「ごめん……。実は発表会で汚しちゃって、言い出せなかったの」
自宅で洗ったところ汚れはあまり目立たなくなったそうですが、一度「なくした」と嘘をついてしまったため、返しづらくなったと言います。そのまま自分の娘に着せていたところを、SNSへ投稿してしまったようでした。
私はワンピースを汚されたこと以上に、正直に話してもらえなかったことにショックを受けました。後日、ワンピースは返却され、ママ友からクリーニング代とお詫びも受け取りました。しかし、「最初から正直に話してくれればよかったのに」という気持ちは残りました。
大切な物を汚してしまったとき、言い出しにくい気持ちはわかります。それでも、嘘をついて隠されると、物だけでなく相手への信頼まで失いかねません。
この出来事以来、どれほど親しい相手であっても、大切な物の貸し借りは慎重にするようになりました。信頼関係は、日々の小さな誠実さの積み重ねで築かれるものなのだと、改めて感じた出来事です。
著者:飯山 さつき/30代女性/5歳と3歳の子どもを育てる母。平日は仕事、休日は家族サービスに奮闘中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
※一部にAI生成画像を使用しています

