末期がんのシングルマザーが抱えた“娘への思い”「私は不自由だけど不幸じゃない」…ALS患者が教えてくれた“生きる意味”に、看護師が涙【作者に聞く】

末期がんのシングルマザーが抱えた“娘への思い”「私は不自由だけど不幸じゃない」…ALS患者が教えてくれた“生きる意味”に、看護師が涙【作者に聞く】

5歳の愛娘に会えず寂しい気持ちを打ち明ける患者
5歳の愛娘に会えず寂しい気持ちを打ち明ける患者 / 画像提供:ナース専科

幼少期から絵を描くことが好きで、漫画家として活動しているアヤさん(@aokitajimaru)。現在、「ナース専科」で看護師のエピソードを基にした漫画を連載中だ。今回は、過去に掲載した2作品を紹介し、作品制作の苦労についても聞いた。


■ 末期がんのシングルマザーが抱える葛藤
愛娘と実母に会えて喜ぶ患者「看護師」であること 01
愛娘と実母に会えて喜ぶ患者「看護師」であること 01 / 画像提供:ナース専科
02
02 / 画像提供:ナース専科
03
03 / 画像提供:ナース専科


末期がんで闘病生活を送るシングルマザーのBさんには、愛する娘がいる。術後も定期的に入院しており、Bさんの母親がたびたび娘を連れてきていた。Bさんは看護師には明るく振る舞っていたが、病状は次第に進行し、母や娘との面会も途絶えてしまう。娘を育ててくれている母親には何も言えず、Bさんはこの世を去ってしまうのだった。

■ALS患者が教えてくれたこと
ALSの患者とのコミュニケーションに悩む看護師だが…!?「不自由は不幸ではない」01
ALSの患者とのコミュニケーションに悩む看護師だが…!?「不自由は不幸ではない」01 / 画像提供:ナース専科
02
02 / 画像提供:ナース専科
03
03 / 画像提供:ナース専科


慢性期病院にALS患者のMさんが入院してきた。顔と指がわずかに動く程度で、ADL(日常生活動作)は全介助という状態。看護師はMさんとのコミュニケーションの取り方に悩んでいた。しかし、Mさんは視線入力装置を巧みに使いこなし、インターネットでの買い物もこなすという。そして、パソコンの画面に「私は不自由だけど不幸じゃない。むしろ、病気になって感謝すらしている」というMさんの思いが表示された。Mさんとの出会いによって、看護師の価値観や看護観は大きく変わることになる。

■制作でこだわった点

本作を描くにあたり、どのような点に苦労したか尋ねると、「自暴自棄になる患者さんの気持ちも、娘の側に居たくても孫を守る責任があるためそうもいかないというお母様の気持ちも両方理解できるので、双方の気持ちを上手く漫画から読者様に伝えることができるようにと、表情や雰囲気描写にこだわりました」とアヤさんは語る。



取材協力:アヤ(@aokitajimaru)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
配信元: Walkerplus

提供元

プロフィール画像

Walkerplus

ウォーカープラスは日本最大級の‟トレンド&おでかけ”情報サイト。全国の注目スポット&最新イベント情報に加え、エンタメ・ビジネス・ライフスタイルなどウォーカー編集部が発信するオリジナルニュース、花見や花火といった季節に応じた大型特集を展開し、「トレンド好き、おでかけ好き」ユーザーの「知りたい・行きたい」をかなえるメディアです。