“コーヒー”の適正量を知る!「上室性期外収縮」を防ぐ3つのポイント

“コーヒー”の適正量を知る!「上室性期外収縮」を防ぐ3つのポイント

コーヒーを飲む量と上室性期外収縮の出やすさには、どのような関係があるのでしょうか。大量摂取がリスクを高める可能性がある一方、適度な摂取であれば必ずしも頻度を増やすわけではないとする研究結果もあります。ご自身の症状とコーヒーの摂取タイミングや量を照らし合わせながら、生活習慣を見直すきっかけにしていただけますと幸いです。

本多 洋介

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

上室性期外収縮とコーヒーの関係|コーヒー以外の飲食物との比較

コーヒーと上室性期外収縮の関係に注目が集まりますが、カフェインを含む飲み物はコーヒーだけではありません。このセクションでは、コーヒー以外の飲食物と上室性期外収縮との関連についても解説します。

紅茶・緑茶・エナジードリンクとカフェイン量の違い

カフェインを含む飲み物は、コーヒーのほかにも紅茶・緑茶・ウーロン茶・コーラ・エナジードリンクなど多岐にわたります。それぞれのカフェイン含有量には差があり、一般的にコーヒーが最もカフェイン濃度が高いとされています。

たとえば、コーヒー1杯(約150mL)に含まれるカフェインはおよそ60〜100mgとされています。一方、緑茶や紅茶は同量でおよそ20〜50mg程度とされており、コーヒーよりも少ない傾向があります。エナジードリンクは製品によって差が大きく、1缶あたり80〜200mg以上のカフェインが含まれるものもあります。

上室性期外収縮が気になる方にとっては、コーヒーだけを控えても、エナジードリンクや濃い緑茶を大量に摂取していると同様にカフェインを多く取り込んでいる可能性があります。飲み物全体のカフェイン量を把握したうえで、摂取量を管理することが重要です。

また、チョコレートやコーラにもカフェインが含まれており、食事と合わせて摂取することで合計量が増えることもあります。日常的な食生活の中でカフェインの総量を意識することが、上室性期外収縮の管理に役立つ可能性があります。

アルコールと上室性期外収縮の関係

コーヒーと並んで、アルコールも上室性期外収縮に影響を与える飲み物として知られています。アルコールは心臓の電気信号に直接作用し、不整脈を誘発しやすくする可能性があります。

特に大量飲酒の後に上室性期外収縮や心房細動(心房が不規則に動く不整脈)が増えやすいことは、臨床的に知られています。これは「ホリデーハート症候群」とも呼ばれており、週末や祝日に多量のアルコールを飲んだ翌日に不整脈が出やすくなる現象です。日常的な飲酒習慣がある方では、上室性期外収縮の頻度が増えるケースもあります。

一方、少量のアルコールがすべての方に悪影響をもたらすわけではなく、個人差があります。ただし、上室性期外収縮の症状が気になる方は、アルコールの摂取量を減らすか、摂取のタイミングに注意することも一つの選択肢です。

コーヒーとアルコールは日常的に摂取されることが多い飲み物ですが、どちらも上室性期外収縮と関連する可能性があります。症状が続く場合は、これらの摂取習慣を含めた生活全体を見直すとともに、循環器内科への相談も検討してみてください。

まとめ

上室性期外収縮は、コーヒーやアルコールなどの摂取習慣・睡眠不足・ストレスといった日常生活の要因と深く関わっています。症状が気になる方は、まずカフェインや生活習慣の見直しに取り組むことが大切です。無症状でも健康診断で指摘された場合は、放置せず循環器内科への受診を検討してください。自分の身体の状態を正しく把握し、必要に応じて専門の医師に相談することが、上室性期外収縮と向き合ううえでの第一歩となります。

参考文献

日本循環器学会「不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン」

国立循環器病研究センター「不整脈」

内閣府 食品安全委員会 「食品中のカフェイン」

配信元: Medical DOC

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