由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫は自分を「気配りじょうず」だと思っていて、育児には積極的に参加してくれますが、娘の安全をあまり考えてない夫のやり方に、意見してしまうことも……。夫のする娘のお世話はヒヤッとする場面も多く、そのたびに由美さんが夫を責め、険悪な雰囲気になっています。
ある日、由美さんは気配りじょうずな夫を持つ友人のミズキさんから、家族ぐるみの交流を提案され、夫と一緒に行くことに。しかし到着早々夫は失言し、ミズキさんからノンデリだと指摘されてしまいました。
そこで夫はミズキさんの夫・コウさんの行動をまねし始めます。するとみんなから褒められ、夫は「相手が喜んでくれるうれしさ」を思い出しました。しばらくその気配りを続けたところ、同僚からは評価アップ。しかし、先輩からは否定されてしまいました。それどころか、夫のことを褒めた同僚にあらぬ疑いをかけて……。
「赤木はダサくないですよ!」
「そんな赤木は同期としても素敵だと思います!」
夫の気配りのおかげで助かった案件が多かったと、同僚が説明してくれました。臆せず擁護してくれた同僚に、夫は感動。しかしその様子を見ていた先輩は、とんだ勘違いをしてしまったようで……。
「あ、あれか……! もしかして……」
「青山、赤木のことが好きなのか!」
勝手に盛り上がる先輩に…








「ひゅぅ〜! お前らラブなんだな!」
「いやいや照れなくていいんだぞ〜?」
「俺は応援するぞ〜!」
とんでもない勘違いをして盛り上がる先輩に、夫も同僚もひどく困惑。そう言う関係ではない、そもそも既婚者相手に同僚以上の感情なんてあるわけがないと、同僚はきっぱりと否定してくれましたが……。
「そうか、叶わぬ恋をしているんだな……」
同僚が否定すれば否定するほど先輩は暴走し、勘違いはエスカレートし、どうしてこんなに人の話を聞かないのだと、夫は尊敬していた先輩にドン引きするのでした。
◇ ◇ ◇
相手が「そういう関係ではない」とはっきり否定しているにもかかわらず、自分の思い込みを押し通してしまう先輩の姿には、夫も戸惑ったようですね。誰しも思い込みや勘違いをしてしまうことはありますが、相手の言葉に耳を傾けず、一方的に決めつけてしまうのは考えものです。
特に、職場という、立場上あまり強く言いにくい関係性のなかで、こうした思い込みをからかい混じりに広めてしまうと、本人が望まない形で誤解が広がり、人間関係に深刻な影響を与えてしまうこともあります。最近では、こうした言動がハラスメントとして問題視されることも少なくありません。誰かをからかうつもりがなくても、相手がどう感じるかを意識し、自分の発言や行動には慎重でありたいものですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント

