パーキンソン病は、高齢者に多い病気と言われていますが、若い世代でも発症することがあります。実際のところ、「どんな人がなりやすいのか」「どのような初期症状があるのか」など、気になる人も多いのではないでしょうか。今回は、パーキンソン病の初期症状について、「あさり内科クリニック」の浅利先生に解説していただきました。

監修医師:
浅利 博基(あさり内科クリニック)
大分大学医学部卒業。その後、浜松医科大学医学部附属病院、静岡市立清水病院内科・神経内科で経験を積む。2021年、静岡県静岡市に「あさり内科クリニック」を開院。日本内科学会認定総合内科専門医、日本神経学会認定神経内科専門医、日本認知症学会認定専門医、日本リハビリテーション学会認定臨床医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医。
編集部
まず、パーキンソン病について教えてください。
浅利先生
パーキンソン病は、脳内で「ドーパミン」という神経伝達物質が減少することで、運動機能に影響を及ぼす病気です。手足の震え(振戦)、動作の遅れ(寡動)、筋肉のこわばり(筋固縮)、バランスが取りにくくなる(姿勢反射障害)などの症状が特徴です。
編集部
パーキンソン病の初期症状には、どのようなものがありますか?
浅利先生
初期症状は非常に軽微で、気づきにくいことが多いですね。片側の手や指にわずかな震えが生じたり、歩行時に腕の振りが減ったり、字が小さくなる(小字症)といった変化が起こり得ます。また、動作が遅くなったり、表情が乏しくなったりする症状も初期段階でみられることがあります。
編集部
手足の震えがあるとパーキンソン病の可能性が高いのでしょうか?
浅利先生
たしかに、手足の震えはパーキンソン病の代表的な症状の1つですが、パーキンソン病を特定する症状ではなく、ほかの神経疾患や本態性振戦(加齢に伴う震え)にも同様の症状がみられます。パーキンソン病の震えは、安静時に出現するのが特徴ではありますが、自己判断せずに医師の診察を受けることが重要です。
編集部
パーキンソン病は、どのように診断されますか?
浅利先生
主に、症状の観察と神経学的検査によっておこなわれます。CTやMRIなどの画像検査や血液検査などで異常がないかを調べて、ほかの病気との鑑別もおこないます。さらに、パーキンソン病に用いられる薬を服用して効果を確認します。それではっきりしない場合は、「心筋シンチグラフィ」や「ドパミントランスポーターイメージング」などの検査をおこなうこともあります。
※この記事はメディカルドックにて<「パーキンソン病」になりやすい人の特徴はご存じですか? 初期症状や治療法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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