まいさんは、夫のサトシさんと小学校に通うユウキくんと3人で暮らしています。ある日、幼馴染のみっちゃんと一緒にPTA役員に選出されたタイミングで、2人目の妊娠が判明。つわりに苦しむまいさんに代わり、「誰にでもやさしい」サトシさんがPTA役員として集まりに参加します。ところが、同じ役職を担当する原さんから言い寄られ「PTAの集まり」と称して、体の関係を持つようになったのです。
まいさんが妊娠悪阻で入院中も逢瀬を繰り返します。ほどなくしてまいさんが退院。出産前の思い出に家族旅行を提案したところ、サトシさんのスマホの地図アプリに「ラブホテル」の検索履歴があることに気付き、パソコンから検索履歴を調査したところ、夫の裏切りが発覚！ まいさんは不倫の証拠とともに、2人に慰謝料を請求します。
しかし、どうしても自分の夫にバレたくない原さん。サトシさんの会社に押しかけ、泣いてお願いすることで慰謝料の全額支払いをサトシさんに擦り付けます。
「これでバレずに済む」と思っていた原さんですが、その夜、弁護士からの慰謝料の支払い期日を過ぎていることを知らせる手紙を夫が開封したことで、結局不貞が露呈してしまいます。
その後、不倫シタふたりの末路とは……？
不倫騒動がひと段落。それぞれの末路
夫と離婚し、新生活を始めていたまいさんは、その後無事出産。新居へとお祝いに来てくれたみっちゃんに、ユウキくんの様子や離婚したあとのサトシさんの状況などを説明します。
サトシさんは結局会社を転職、浮気相手の夫にも不倫がバレて慰謝料を請求され、家族だけでなく仕事、社会的信用、お金もすべて失ったといいます。
みっちゃんの話によると、原さんは離婚は成立していないものの、不倫が夫にバレて家を追い出されてしまったそう。しかし、まいさんにとっては関係のないことです。
みっちゃんに、赤ちゃんの名前を「優人（ユウト）」と名付けたことを伝え、本当の意味でやさしい人になってくれることを願うのでした。
▼不倫の代償は計り知れないほど大きいもの。家族、友人、仕事……すべてを失うといっても過言ではありません。大切な人を裏切る行為はそれだけ、深く重い罪ということです。サトシさんと原さんのようにならないよう、軽はずみな感情や欲望に流されることなく、大切な人との絆を何よりも優先したいですね。
著者：マンガ家・イラストレーター ぽん子