主人公のはるかさんは夫と息子の3人家族。やさしい義父と少しクセのある義母と同居しています。
夫とともにケーキとパンのお店『かぐら』の2号店を経営しながら、充実した日々を送っていました。
ある日、赤ちゃんを連れた義姉が突然帰ってきて同居することに。義姉から執拗な嫌がらせが始まり、困惑していました。
足を骨折して約1カ月間入院する義母の代わりに、はるかさんと一緒にお店で働くことになった義姉。
慌ただしく業務をこなすなか義姉は、義父とはるかさんの母・はるなさんが共同で考案したパンを販売終了にしないかと提案してきました。
義父に伝えると激怒したため、話し合いは一旦保留になります。
「あのパンの製造秘話知りたくない?」
義姉の話が気になったはるかさんは、営業終了後にカフェで義姉と落ち合うことになりました。
義父と実母が、不倫してた…!?






















義姉は「はるかちゃん、大嫌い」と言い出し、その理由を話し始めました。
義姉が高校3年生のころ、義父とはるかさんの母・はるなさんの不倫現場を目撃したことがあるというのです。
「あの女、笑ってた」
義姉は、今でもそのときの光景が頭に浮かんでくるよう。
お店への影響を考えて、このことをずっと誰にも打ち明けられなかった義姉。大学卒業後にお店を継ごうと考えていた義姉は目標を失い、お店が潰れることまで望んだこともあったと言います。でもその考えも変わったと言う義姉。実は、今ははるかさんに店を返してほしいという感情を抱いているのです。
◇ ◇ ◇
「大嫌い」という言葉の裏にあったのは、義姉が抱え続けてきた深い傷でした。はるかさんにぶつけられていた怒りは、本来なら別の場所に向けられるべきものでしょう。誰かの強い拒絶の背景には、本人にも整理しきれない痛みが隠れていることがあるのかもしれません。
だからといって、関係のない人を傷つけていい理由にはなりません。それでも、目の前の言動だけで相手を決めつけず、見えない事情にも思いを向ける余地は持っていたいものですね。

