同い年の子を持つママ友Aの新居へ遊びに行った私。子どもの話から次第に新居の話へ。実は私も新居を計画中で、Aが新居づくりや家電についてアドバイスのシャワーを浴びせてきます。それに反論したところ……。
人の新居計画に口出しばかり
ある休日、1歳の息子と同い年の子を持つ、ママ友Aの自慢の新居に遊びに行きました。
Aの家に行くのはこのとき3回目。最初は子どもの話をしていましたが、次第に新居の話題になり、私の家づくりに対するAの「マウンティング攻撃」が始まりました。
私も半年後に新居を建てる予定があるのですが、Aは私の土地がコンパクトな縦長だと知るや否や、毎回聞いてもいないダメ出しを1時間以上も浴びせてくるのです。「え、まさかその広さで建てる気!? ありえない! その土地なら、なおさら間取りを工夫しないとダメでしょ? 引き戸にできないなんて不便だし、お掃除ロボットがちゃんと走れない新築なんて令和じゃ終わってるよ? ダイニングセットも、お掃除ロボットが通りやすいこのタイプにしないと。予算をケチって妥協したら、一生の恥だよ!? 絶対後悔するって!」など……。
わが家の土地の条件では、Aの言う「お掃除ロボット優先」の構造は物理的に無理があります。条件が違うと何度伝えても、Aは「工夫が足りない」「設計士が無能なんじゃない?」と上から目線でしつこく迫ってきます。私も言われっぱなしでイラッとしたので、「Aの言いたいことは伝わったけど、環境が違うからできないって。私も建築のプロと話し合って決めたからこの話は終わりにしよう。アドバイスありがとう」と伝えました。
するとAは顔色を変え、「な、何よその態度! 予算がなくて妥協まみれの家しか建てられなかったからって、私に八つ当たりして卑屈にならないでよね! 狭い家で育つことになる息子くんが窮屈そうで、私、本当に同情しちゃうわ!」と吐き捨ててきたのです。大切な子どもまで引き合いに出した侮辱に、私が怒りで震えていたそのとき、タイミングよくAの夫が帰宅しました。するとAは、待ってましたとばかりに急に嘘泣きを始め、悲劇のヒロインを演じ出したのです。
「ねぇ聞いてよあなた!この人、うちの家やお掃除ロボットのことを『無駄だ、バカみたいだ』って急にめちゃくちゃにけなしてきたの! 私、親切で教えてあげてただけなのにひどくない!?」と泣きついたA。しかしAの夫は、冷めた目で妻を見下ろし、「いや……ドアの隙間から聞こえてたけど、そんなこと言ってないよね。むしろ言いがかりつけてたの、お前じゃん」とため息をつきました。
続けて「だいたい、そのお掃除ロボットを使うために、お前が毎晩リビングの巨大マット20枚を剥がしたり、おもちゃをソファに積み上げたり、椅子をテーブルに上げたりする重労働、俺、ずっと無意味だと思ってたよ。どかす手間で掃除終わるだろ。お前がSNSに載せたいからって言うから黙ってたけど、道具を使うことに必死になりすぎじゃない?」と言ったのです。まさかの夫から反論に、Aは気まずそうな表情になり何も言い返せなくなりました。
実は彼女、お掃除ロボットが動く様子をSNSにアップするのが日課。自動で掃除が終わる間にティータイムという15秒の動画を撮るためだけに、裏で1時間かけてマットを剥がし、椅子を上げていたのです。本末転倒な撮影舞台裏にはびっくりしました。
後日、別のママ友から聞いた話では、今もAは自分が正しいと思うことに固執して、お掃除ロボットを使った撮影をするために重労働を続けているそうです。
人からどう見られるかが目的になってしまい、本当に便利なのか、正しい使い方をしないで見栄のために心身を削っては無意味だと私は感じました。自分自身のこだわりが自分を縛る重荷になっていないか、自分を見つめ直す大切さを学んだ出来事でした。
著者:小田りさ子/30代・ライター。1歳の息子と夫婦の3人家族。食べることや散歩・ひとりで過ごす時間が好き。
作画:sawako
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)

