アルツハイマー型認知症になりやすい人の特徴
それでは、アルツハイマー型認知症になりやすい人の特徴を挙げていきます。
女性である
女性は、男性に比べてアルツハイマー型認知症のリスクがほぼ2倍に増加するといわれています。これは、女性ホルモンであるエストロゲンと関係しているかもしれません。
また、中枢神経の免疫細胞であるミクログリアという細胞の破壊が女性の方が起こりやすいといわれています。これがアルツハイマー型認知症の発症リスクの上昇に関与している可能性も示唆されています。
喫煙者である
喫煙は、アルツハイマー型認知症の発症リスクを上げることに関係しています。
ここでいう喫煙は、紙巻きタバコを長期間吸うということです。喫煙は、心血管疾患や慢性閉塞性肺疾患などの原因にもなるので、喫煙はやめることが健康上は望ましいでしょう。
運動不足
身体活動のレベルが高いほど、アルツハイマー型認知症のリスクが下がると考えられています。逆に、運動不足は高血圧や糖尿病など、他の脳血管疾患になりやすくなることにつながっているため、ひいてはアルツハイマー型認知症の発症リスクを上げてしまうこともあります。
「アルツハイマー型認知症の原因」についてよくある質問
ここまでアルツハイマー型認知症の原因などを紹介しました。ここでは「アルツハイマー型認知症の原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
アルツハイマー型認知症になりやすい人の性格について教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
アルツハイマー型認知症と関連が指摘される性格特性には、高い神経症傾向、内向的な性格、適応力の低さがあります。これらはストレスの多い反応や社会的交流の欠如、新しい状況への対応力の低さから、認知機能の低下につながる可能性があるため、生活習慣を改善していくことがすすめられます。
コーヒーを含めたカフェイン摂取はアルツハイマー型認知症の予防に効果はあるのでしょうか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
カフェイン摂取、特にコーヒーはアルツハイマー型認知症の予防に一定の効果があると考えられています。カフェインは脳内の神経保護作用を持ち、認知機能の低下を遅らせる可能性があります。ただし、摂取量や個人の健康状態によって影響は異なるため、適量を心がけることが重要です。
なお、アルミニウムがアルツハイマー型認知症のリスクを高めると言われていた時期があったのですが、現在ではその因果関係を証明する根拠はない、と言われています。

