みちるの夫、須極やば男に不倫と隠し子が発覚。不倫相手のやば子に押し切られ、勝手に離婚届を提出していたことや借金滞納まで明らかに。義父の定年後にやば男の名義となっていた義実家が差し押さえられ、みちると子どもたちは夜逃げを強いられますが、やば男は「知らない街は不便だから、俺、この街は出ないよ」と借金取りから逃げるように不倫相手との生活を始めたのです。
みちるは3人の子どもが成人するまで必死に働き、一方、やば子と再婚したやば男は養育費を一度も支払うことがありませんでした。さらにやば男は再婚後の家庭でも不倫を働き、後妻のやば子と泥沼離婚。やば子から慰謝料を求められると、みちるとの息子である亮と翔にお金を無心し、子どもたちから絶縁宣言を下されます。月日は流れ、祖母の葬儀に出席した娘のみきはやば男と再会。
みちるは葬儀を病欠していたものの、やば男がやば子との間にもうけた異母妹、やば香を紹介されます。やば香は母親であるやば子が勝手に離婚届を提出するよう強要したことを知らず、両親の離婚原因をみちる一家に押し付けては、みきのことを責め立てます。親戚から「みちるさんのこと、悪く言わないで」と指摘されても聞く耳を持たず、「母もこうやって仲間外れにされたのですね」という捨て台詞とともに去っていったのです。
祖母の葬儀から数カ月後、みきが叔母から聞かされたのは、やば男の顛末。やば男はやば子と不倫相手の2人に身を追われ、土地勘のない他県への引っ越しを余儀なくされたというのです。
みきは、かつてやば男が「知らない街は不便だから、俺、この街は出ないよ」と借金取りから逃げるようにやば子と暮らし始めた過去を思い出し、妻子を捨てた父親の非道さを振り返りながら「まさに因果応報だな」とあきれ返ります。
悪行の報いを受けた父親の一方、3人の子を育て上げた母親は…?












※離婚届を配偶者の同意なく作成・提出する行為は、有印私文書偽造罪や偽造私文書等行使罪などに問われる可能性があります。前もって「不受理申出」の手続きをおこなうことで、本人の意思に基づかない離婚届が受理されることを防ぐことができます。
生前にしたためていた手紙でみちるは、“人生を終わらせる”ことを考えた過去を告白。
絶望の最中にあっても、その選択を思いとどまれた理由について、子どもたちの「楽しそうに全力で遊ぶ姿を見て、幸せそうに笑う顔を見て、何としてでも生きなければと思いました」と打ち明けたのでした。
みちるが残した手紙、胸を打たれますよね。特に夜逃げを強いられた当時を振り返る描写からは、女手ひとつで子どもを育て上げようとした、みちるの強い覚悟を感じさせられます。
ひとり親家庭かどうかにかかわらず、子育ては大変なものです。特に子どもが小さな時期はなかなか目が離せず、片時も気が休まらない人も多いはず。しかしそれは同時に、自分には片時も目が離せないくらいに大切な存在がいるということ——。その事実はとても尊いことであり、だからこそみちるは、無邪気にはしゃぎ、幸せそうに笑うわが子の姿から、生きる勇気を得られたのではないでしょうか?
とはいえ、無理は禁物。“人生を終わらせる”ことを考えてしまうくらいつらい状況に陥ったときはもちろん、そうなる前に、誰かに助けを求めることが大切です。なかなか周囲の人に相談できないような場合でも、どんな人のどんな悩みにも寄り添う「よりそいホットライン」(0120-279-338)をはじめ、相談先が用意されています。
たとえ今がつらく苦しい状況であっても、生きていればこそ、愛するわが子が幸せそうに笑う姿を長く見続けることができます。そのためにも、ひとりで抱え込まずに、まずは一歩、誰かの力を借りることから始めてみてくださいね。
著者:マンガ家・イラストレーター 岡田ももえ

