由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫は自分を「気配りじょうず」だと思っていて、育児には積極的に参加してくれますが、娘の安全をあまり考えてない夫のやり方に、意見してしまうことも……。夫のする娘のお世話はヒヤッとする場面も多く、そのたびに由美さんが夫を責め、険悪な雰囲気になっています。
ある日、由美さんは気配りじょうずな夫を持つ友人のミズキさんから家族ぐるみの交流を提案され、夫と一緒に行くことに。しかし到着早々夫は失言し、ミズキさんからノンデリだと指摘されてしまいました。
そこで夫はミズキさんの夫・コウさんの行動をまねし、みんなから褒められ、「相手が喜んでくれるうれしさ」を思い出しました。その気配りを続けたところ、同僚からの評価は上々でしたが、逆に先輩には不適切な関係と勘違いされてしまい……。同僚が先輩に「ノンデリが過ぎる」と指摘する事態にまで発展したのです。
まったく人の話を聞かず、「お前たち、ラブなんだろ! 好きなんだな!」と中学生のようにはしゃいではやし立てる先輩の姿を見て、「仕事のできる先輩を目指して頑張っていたけれど……。俺この人のこと目指していたの……?」と、夫はハッとしました。
すると、変な空気を作った先輩に対し、同僚がバッサリ。
「さっきから違うって言ってますし、赤木は大事な同期です」
「さすがにノンデリすぎますよ!」
勇気を持って指摘する同僚の姿に、夫は再び感動。一方の先輩は、自分がノンデリだと言われて固まっています。
ノンデリを初めて客観視した夫








「俺がノンデリ!?」
デリカシーがないと言われ、狼狽える先輩。
「ノンデリって側から見たらここまで酷かったのか!?」
先輩の様子を見て、初めて「ノンデリ」を客観視した夫。そのひどさを実感し、ショックを受けたようです。
しかし、指摘されて落ち込む夫とは対照的に、先輩はものともしません。逆に、先輩に指摘するだなんて恐れ知らずだと、同僚をたしなめます。
「俺は冗談言って和ませようとしていただけだって」
この期に及んでヘラヘラ笑う先輩。ピリついた空気を感じた夫は「あっ、なんか言わなきゃ」と焦ります。そして、咄嗟に「俺もノンデリってこの前言われたんですよ〜! しかも嫁の友だちに!」と、場の空気を和ませようと自分の過去の話をすました。
すると先輩は大笑いして、機嫌がよさそう。夫は、なんとか嫌な空気を変えることができたのでした。
◇ ◇ ◇
先輩のノンデリな姿を目の当たりにして、初めて「ノンデリ」の本当のひどさを実感した夫。自分が指摘されたときには気づきにくかったことも、他人の行動を通して見ることで、ようやく腑に落ちたのかもしれません。
人は自分のこととなると、なかなか客観的に見られないものですが、身近な人の行動が、思いがけず自分を振り返るきっかけになることがありますよね。日ごろから周囲の人の言動に目を向けておくことが、自分自身の気づきにつながることもあるのではないでしょうか。
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