
韓国の俳優チ・チャンウクが、7月5日に39歳の誕生日を迎えた。抜群のビジュアルや色気から“アジアの貴公子”“キス職人”との異名を持つ一方で、近年は「最悪の悪」(2023年)、「江南Bサイド」(2024年)、「捏造された都市」(2025年)とハードな役柄でアクションを見せるなど、ギャップのある演技でも魅了している。2026年は今田美桜とのW主演作「メリーベリーラブ」も放送・配信が控えているということで、あらためて彼の魅力が堪能できる作品に注目してみたい。(以下、ネタバレを含みます)
■“キス職人”のルーツは大学生で舞台に上がったミュージカル
1987年7月5日生まれのチャンウク。大学在学中にミュージカルで俳優デビューし、23歳のときにドラマ「笑ってトンヘ」(2010-2011年)の主演に抜てきされると、発達障がいの母を支えるけなげな青年・トンヘに共感する視聴者が続出。韓国で高視聴率を記録し、チャンウクも一躍脚光を浴びた。本作以降、ほとんどのドラマで主演を務めていくことになる。
特に20代後半から30代前半にかけては、ロマンス作品に次々と出演。パク・ミニョンとの共演作「ヒーラー~最高の恋人~」や、少女時代のユナがヒロインを務めた「THE K2~キミだけを守りたい~」(2016年)、ナム・ジヒョンとのキュートな恋模様が好評を博した「あやしいパートナー~Destiny Lovers~」(2017年)。
12歳下のキム・ユジョンと息を合わせた「コンビニのセッピョル」、男女6人の恋愛が描かれる「都会の男女の恋愛法」(ともに2020年)ではキム・ジウォンに一目ぼれする建築家を演じるなど、さまざまなラブロマンスドラマで多くの視聴者の心をつかんできた。
また、甘いキスから情熱的なキスまで、各作品での魅力的なキスシーンが評判を呼び、ファンやメディアから“キス職人”と称されるように。
そんな自分の“愛称”については、YouTubeのバラエティー番組「サロンドリップ2」で「相手役との雰囲気をチームの方々がとてもよく作ってくださったおかげだ」と、謙遜しながら語っていた。“アジアの貴公子”として世界中から人気を集めるトップスターの素直で朗らかな人柄も、多くの人に愛される魅力の一つだろう。
■30代後半にはバイオレンス作品で“新境地”を開拓
実力派俳優としての人気を確立していく中、元々ミュージカル役者として活躍していたチャンウクは演技だけではなく歌唱力も抜群。
韓国ドラマには欠かせないOST(オリジナルサウンドトラック)への参加をはじめ、2015年には「君とともに」にて中国で歌手デビューし、日本でも2023年に1stシングル「あなたがいてくれた」でメジャーデビューを果たした。
2024年には初の日本でのコンサートツアー「2024 Ji Chang Wook Japan First Tour –March-」で大阪・福岡・東京の3都市6公演の日本ツアーを開催するなど、歌手としての活動も積極的に行っている。
そんなチャンウクは30代後半になると、ノワールやハードアクション系の作品で、役者として“新境地”を開拓していくことに。
1990年代の韓国を舞台に麻薬組織に潜入する刑事の運命を描いた「最悪の悪」(2023年)では、麻薬カルテルを捜査するため身元を偽り、犯罪組織“江南連合”に潜入する刑事パク・ジュンモ役を怪演。物語の序盤から血しぶきを浴びるようなバイオレンスアクションの連発で、ロマンスの名手だったチャンウクのイメージを一気に覆した。インパクトの強いアクションシーンもだが、韓国のノワール作品が映し出す闇の世界で、もがき苦しみながらも狂犬化していくチャンウクの新たな魅力に多くの視聴者がくぎ付けとなった。
2024年には、チョ・ウジンとのW主演ドラマ「江南Bサイド」で江南を牛耳るブローカーのユン・ギルホを演じた。裏社会で生きる哀しみとやるせなさ、“クラブのエース”キム・ジェヒ(キム・ヒョンソ)との関係性、その憂いを帯びた色気が視聴者を夢中にさせた。
そして2025年には、EXOのD.O.ことド・ギョンスと共演したドラマ「捏造された都市」で、身に覚えのない罪で終身刑を言い渡されてしまう、心優しい配達員の青年パク・テジュンを熱演。ある日突然、何者かに濡れ衣を着せられてしまい、人生のどん底へと突き落とされてしまったテジュンが、犯人への復讐(ふくしゅう)を果たすために、監獄の中で覚醒していく様子が描かれる。配達員役だからこそできるバイクチェイスシーン、大ジャンプなどのアクションを彼が演じるからこそ、映像映えした。
さらに2026年に放送されるドラマ「メリーベリーラブ」(日本テレビ系/ディズニープラス スターで世界配信)では、一夜にして全てを失った韓国の空間プランナーのイ・ユビンを演じることが決まっている。本作は、今田演じるイチゴ栽培に励む若き農業女子・白浜夏凛と共に、日本の美しく自然豊かな島を舞台に繰り広げるロマンティックコメディーだ。
5月には2人の良きサポーターとなっていく、自由な“ワーホリ男子”パク・クナム役で韓国の若手実力派俳優ナム・ユンスも追加キャストとして発表されるなど、まだ放送日こそ明らかになっていないものの、着実に幕開けが近づいてきている。再びロマンス作品にカムバックするチャンウクが、アラフォーならではの大人の魅力も爆発させてくれそうだ。
◆文=suzuki

