『王族』のもとで愛された猫種5選 高貴な魅力や性格、歴史的背景まで解説

『王族』のもとで愛された猫種5選 高貴な魅力や性格、歴史的背景まで解説

1.シャム

お座りしているシャム猫

シャム猫は、現在のタイ王国であるシャムを原産とする猫種です。タイでは古くから寺院や王室で大切にされ、「ロイヤルキャット」として扱われてきました。その存在は極めて高貴なものとされ、一般人が飼育することは許されませんでした。

この猫種の最大の特徴は、サファイアブルーの美しい瞳と、成長に伴って濃い色があらわれるポイントカラーという独特の模様です。性格は非常に社交的で愛情深く、飼い主に対して強い絆を結びます。常に人のそばにいたがり、大きく特徴的な声でコミュニケーションをとるため、「犬のような猫」とも呼ばれるほどです。

かつては王族の権威の象徴であり、魂の守り神と信じられていたシャム。その長い歴史と独特な魅力により、現在も世界中で愛されています。

2.ロシアンブルー

横向きのロシアンブルー

ロシアンブルーは、ロシア皇帝も愛したとされる、歴史と品格を兼ね備えた高貴な猫種です。かつて、ロマノフ王朝のニコライ2世に寵愛された歴史を持ち、そのエレガントな外見と落ち着いた振る舞いは、ロシア貴族の象徴として長く愛されてきたと言い伝えられています。

最大の魅力は、青みがかった光沢のある美しい被毛にあります。この独特の輝きは「動く銀色の彫像」とも称され、鮮やかなエメラルドグリーンの瞳とのコントラストが、神秘的な美しさを際立たせています。

性格は、非常に物静かで控えめ、そして賢いと評される猫種です。一度心を開いた家族に対しては非常に深い愛情を示し、生涯の忠実なパートナーとなります。ロシアンブルーの鳴き声は「ボイスレス・キャット」と呼ばれるほど小さく、静謐な宮廷の空間で愛されてきた歴史が、この落ち着いた性格を形作ってきたのかもしれませんね。

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