思い通りにならないと怒り狂うモラハラ夫・ヒドシ。追い詰められた妻・コヨリさんがSNSに不満を吐き出すと、投稿は思いがけず大きな反響を呼びます。寄せられる声に触れるうちに、コヨリさんは自分の本当の気持ちと向き合い、夫を「敵」と認識するように。離婚に向けて証拠を集め始め、ついに実家の母にもこれまでの出来事をすべて打ち明けます。母は「話し合いは第三者を間に入れた方がいい」と心配しますが、それでもコヨリさんは1対1で話し合うことを決意して……。
夫の機嫌の良いときを狙い、ついにコヨリさんは離婚について切り出すことに。「いつ怒り出すか分からず、ビクビクする生活に疲れた。離婚したいです」恐怖で体がこわばるのを必死に抑えながら、コヨリさんはついに夫へ思いを伝えました。
しかしその言葉に逆上したヒドシは、「自分の立場をわからせてやる!」と胸ぐらをつかみ、拳を振り上げます。密室での話し合いは、お母さんが危惧していた通りの最悪の事態へと発展してしまいました。
「怖いよ、もう嫌だ。ヒドシくん、もう好きじゃない……」絶望し、震えながら涙を流して崩れ落ちるコヨリさん。その姿を見てハッと我に返ったヒドシの口から飛び出したのは……。
この人は、何を言っているの……?














コヨリさんを殴りかけた夫は、震えながらしゃがみ込むコヨリさんを見て慌て、「違うんだ! この手が勝手に動いた!」と言い出します。そして自分の手を叩きながら謝り、「もう大丈夫だから!」と取り繕うような態度を見せました。その様子に、コヨリさんは何を言っているのか理解できず、ただ青ざめてしまいます。
やがて夫は、「うまく止められなくて」「傷つけるつもりはなかった」と反省した様子を見せ、「コヨリちゃんは大好きな女性なんだ! お願いだから別れるなんて言わないでくれよ」と必死にすがりついてくるのでした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
激しい怒りや威圧のあとに、急にやさしくなったり、深く反省したように謝ったりすると、「本当は悪い人ではないのかも」「今度こそ変わってくれるかも」と期待してしまうことがあります。
しかし、「手が勝手に動いた」「止められなかった」という言葉は、自分の行動への責任を曖昧にしているようにも受け取れます。大切なのは、謝罪の強さだけではなく、何をしたのかを本人が認め、同じことを繰り返さないための具体的な行動を取るかどうかではないでしょうか。
恐怖を感じる言動と謝罪が繰り返されているときは、ひとりで相手の言葉を判断しようとせず、信頼できる人や専門窓口(※)に相談することも大切です。
※DVの相談窓口
【DV相談プラス】
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著者:マンガ家・イラストレーター ますまゆ

