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「痔」の重症度をどう見分ける?手術が必要な基準と低侵襲な最新治療を専門医が伝授

「痔」の重症度をどう見分ける?手術が必要な基準と低侵襲な最新治療を専門医が伝授

男女問わず、悩んでいる人は意外と多い「痔」。しかし「根治するなら手術が近道」とはいえ、命に関わる問題ではないので、手術を躊躇している人もいるでしょう。痔には手術をしなくても治るケースと治らないケースがあるそうです。痔の重症度の見分け方について、「しらはた胃腸肛門クリニック横浜」の白畑先生に解説していただきました。

白畑 敦

監修医師:
白畑 敦(しらはた胃腸肛門クリニック横浜)

平成14年 昭和医科大学藤が丘病院消化器外科入局
平成22年12月 昭和医科大学医学博士
平成24年10月 横浜旭中央総合病院 外科
平成24年10月 昭和医科大学藤が丘病院 消化器センター・外科兼任講師
平成29年11月 しらはた胃腸肛門クリニック横浜 開業 院長就任
令和2年11月 医療法人緑門会理事長就任

編集部

痔の重症度は、どのように見分けるのでしょうか?

白畑先生

痔の種類によって異なります。例えば、最も一般的な痔核は、肛門と直腸の境目である歯状線を挟んで肛門の内側にできる「内痔核」と、外側にできる「外痔核」があります。内痔核は、さらに進行状況によって第Ⅰ~Ⅳ度に分類され、通常はⅡ度以上が手術の適応となります。Ⅱ度は「排便時に痔が飛び出すが、自然に戻る」という状態を指します。ただし、Ⅱ度に至らなくても、一度でも出血を繰り返した場合は手術を検討します。

編集部

外痔核の場合にはどうするのですか?

白畑先生

外痔核の場合には基本的に手術をせずに治すことができますが、痔の大きさによっては摘出手術をすることがあります。

編集部

内痔核の手術は、どのようにしておこなわれるのですか?

白畑先生

以前、最も一般的なのは「結紮切除術」でした。結紮切除術は痔核を切除する手術で根治性が高く、再発率が低いことから内痔核・外痔核ともに多くおこなわれていました。しかし、現在では治療技術の進化が目覚ましく、「痔核硬化療法」というメスを使わず注射をするだけの手術を選択するのが一般的です。痔核硬化療法は「ALTA療法(ジオン注射)」とも呼ばれています。

編集部

注射で治るのはありがたいですね。

白畑先生

ただし、多くの症例は内痔核と外痔核が合併した形態をとっています。そのため、根治を求める場合には、外痔核は切除、内痔核は注射で治療をする「ALTA併用療法」が多くおこなわれています。

編集部

裂肛で手術が必要になることもあるのですか?

白畑先生

基本的に、裂肛は保存療法で治療が見込める疾患です。ただし、裂肛が慢性化すると肛門に瘢痕ができて狭くなってしまいます。そのような場合には、何度も裂肛を繰り返すようになるので手術が適応となります。

編集部

裂肛の手術について教えてください。

白畑先生

裂肛の場合にも様々な術式がありますが、当院では、最も低侵襲である「用手肛門拡張」をはじめに推奨しています。用手肛門拡張は、手を使って裂肛による肛門狭窄を改善する方法です。瘢痕、潰瘍、傷、ポリープなどが狭窄の起点となるため、そこを炭酸ガスレーザーで蒸散させ、肛門を拡張する非常に低侵襲な手術です。これでも改善が見られなければ、肛門括約筋をメスで切開する「側方内括約筋切開術」や、瘢痕化した裂肛部分を取り除いた後に肛門の皮膚を肛門管内へ移動させる「皮膚弁移動術」をおこないます。

※この記事はメディカルドックにて<「痔」は命に関わらないから放置しても平気? 手術すべき重症度・治療の注意点を医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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