主人公のはるかさんは夫と息子の3人家族。やさしい義父と少しクセのある義母と同居しています。
夫とともにケーキとパンのお店『かぐら』の2号店を経営しながら、充実した日々を送っていました。
ある日、赤ちゃんを連れた義姉が突然帰ってきて同居することに。義姉から執拗な嫌がらせが始まり、困惑していました。
義姉がはるかさんを嫌っている理由は、高校生のころ、義父とはるかさんの母の不倫現場を目撃したためでした。
「ウチの店、返してよ」
はるかさんへ思いをぶつける義姉に対して、返す言葉が見つからなかったはるかさん。
義姉を苦しめ続けている自分は、今のお店にいてはいけない存在なのではと不安の渦に飲み込まれます。
義姉から衝撃的な事実を聞いた帰り道、同じお店で働くスタッフ・ふうかちゃんにばったり遭遇。
いつもと違うはるかさんの様子に気づいたふうかちゃんは、はるかさんに自分のアパートで少し話していかないかと声をかけたのでした。
私があのお店にいる資格なんてない…


















「私はいつだって、はるかさんの味方ですからね」
そんなふうかちゃんのやさしさに触れて、抱えていた思いがあふれ出したはるかさん。
実母の不倫に気づけず、今でも義姉を苦しめ続けている自分が、これまで通りお店で働く資格はないのではと考えるはるかさんに対し、ふうかちゃんは真っ向からその考えを否定します。
「義姉を苦しめてきたのは、義父とはるかさんのお母さんです」
ふうかちゃんは、親の過ちを子どもが抱える必要はないと、はるかさんへ強く言い聞かせたのでした。
◇ ◇ ◇
義姉から自分の実母に対する憎しみをぶつけられたことで、お店での自分の存在意義を見失ってしまったはるかさん。過去の出来事が誰かの人生に深い傷を残していたとしても、その責任まで子どもが背負う必要はありません。
過去に縛られるのではなく、自分が今どう生き、何を大切にするかを見つめ直すことが、前へ進むための第一歩なのかもしれません。
著者:マンガ家・イラストレーター あおば

