不妊に悩み、治療を受けたいカップルにとっての最初のステップが不妊検査を受けることです。しかし、会社勤めをしながらの不妊治療では、検査もなかなか大変かもしれません。そもそも、なぜ検査が必要なのでしょうか? そして、不妊検査を受ける際の注意点も気になるところです。 「田中レディスクリニック渋谷」の田中先生に解説していただきました。

監修医師:
田中 つるぎ(田中レディスクリニック渋谷)
群馬大学医学部医学科卒業、東京大学大学院医学系研究科修了。関東労災病院、東京大学医学部附属病院、山梨大学医学部附属病院、国立国際医療研究センター病院、三井記念病院などで経験を積む。2024年より、東京都渋谷区に位置する「田中レディスクリニック渋谷」に勤務。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医。日本生殖医学会、日本女性医学学会、日本抗加齢医学会、日本人類遺伝学会の各会員。
編集部
検査には、どのようなものがあるのでしょうか?
田中先生
検査には様々なものがあります。例えば、当院でおこなっている不妊検査には、以下のものがあります。経腟超音波検査
AMH(抗ミュラー管ホルモン)
クラミジア抗体検査
風疹抗体検査
感染症検査
血液検査
尿検査
子宮卵管検査
精子の検査
ヒューナーテスト
編集部
多くの検査があるのですね。そのなかでも、特徴的なものについていくつか教えてください。
田中先生
まず、経腟超音波検査とは腟から超音波器具を挿入し、子宮や卵巣の状態を確認する検査です。子宮筋腫や卵巣のう腫などを診断したり、月経周期に応じて卵胞の発育状態を確認したりするほか、子宮内膜の厚さなどを評価することができます。
編集部
子宮卵管検査についてはいかがでしょうか?
田中先生
子宮や卵管の状態をレントゲンや超音波で確認する検査が子宮卵管検査です。卵管は精子と卵子が出会う場所で、子宮卵管検査は不妊検査では非常に重要なものの1つです。
編集部
どのようにして検査をするのですか?
田中先生
一般的におこなわれているのは子宮卵管造影検査(HSG)で、子宮内に造影剤を注入し、子宮内腔の状態や卵管の通過状態などを調べます。しかし、当院では造影剤の副作用やレントゲンによる被爆を避けるために、生理食塩水を用いて卵管の通過性を評価する「フェムビュー」という検査をおこなっています。
編集部
男性がおこなう検査には、精子を調べる検査以外にもありますか?
田中先生
精子を調べる検査だけでなく、クラミジア抗体検査や風疹抗体検査、感染症検査はカップルで受けることが重要です。例えば、クラミジアは卵管性不妊の原因となりますが、性行為で感染しやすく、女性のほとんどのケースが無症状です。
※この記事はメディカルドックにて<不妊検査の内容>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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