“コーヒー”が「上室性期外収縮」の引き金に?すぐやめるべき習慣

“コーヒー”が「上室性期外収縮」の引き金に?すぐやめるべき習慣

カフェインはコーヒーだけに含まれているわけではありません。紅茶・緑茶・エナジードリンクなど、日常的に口にする飲み物にも含まれており、それぞれの含有量には差があります。また、アルコールも上室性期外収縮に影響する可能性があります。飲み物全体のカフェイン量やアルコール習慣を把握することが、症状管理の助けになるでしょう。

本多 洋介

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

上室性期外収縮を和らげる方法|生活習慣の見直しで改善できること

上室性期外収縮は、生活習慣の改善によって症状が和らぐことがあります。このセクションでは、日常生活の中で取り組める具体的な対策について解説します。

睡眠・疲労・ストレスと上室性期外収縮の関係

上室性期外収縮の発症には、自律神経の乱れが深く関わっていることが知られています。自律神経は心臓の動きを調整する神経であり、交感神経(活動時に優位になる神経)と副交感神経(安静時に優位になる神経)のバランスが崩れると、心臓の電気信号が乱れやすくなります。

睡眠不足や過度な疲労、強いストレスは交感神経を優位にさせる要因です。交感神経が過剰に活発になると、心拍数が上がり、心臓の興奮性が高まって上室性期外収縮が出やすくなる可能性があります。

特に、仕事が忙しい時期や精神的なプレッシャーを感じているときに動悸が増えると感じる方は、ストレスや疲労との関連が考えられます。十分な睡眠時間を確保すること、休日にしっかり休息を取ること、自分なりのリラクゼーション方法(軽い運動・入浴・趣味など)を取り入れることが、自律神経のバランスを整えるうえで役立ちます。

また、睡眠の質そのものも重要です。寝付きが悪い、夜中に何度も目が覚めるといった睡眠障害がある場合は、心臓の状態にも影響する可能性があります。睡眠環境の整備や就寝前のスマートフォン使用を控えるなど、睡眠の質を高める工夫も取り入れてみてください。

食事・運動習慣と上室性期外収縮の改善

食事の面では、過度な塩分摂取や暴飲暴食を避けることが心臓への負担を減らすうえで重要です。食後に急激に血糖値が上昇したり、消化のために血液が消化器系に集まったりすることで、心臓への血流が変化し、上室性期外収縮が出やすくなる方もいます。食事はゆっくりよく噛んで食べること、一度に大量に食べることを控えることが望ましいとされています。

マグネシウムやカリウムなどのミネラルは、心臓の電気的な活動に関わる栄養素です。これらが不足すると、心臓の電気信号が乱れやすくなる可能性があります。野菜・果物・ナッツ・豆類・全粒穀物などを日常的に取り入れることで、これらのミネラルを補うことができます。

運動については、適度な有酸素運動(ウォーキング・水泳・軽いジョギングなど)が自律神経のバランスを整え、上室性期外収縮の頻度を減らすことにつながる可能性があります。ただし、過度に激しい運動は逆に心臓への負担となる場合もあるため、無理のない範囲で継続することが大切です。

運動前後の体調管理も欠かせません。特に、疲れているときや体調が優れないときは無理に運動をせず、身体の声に耳を傾けるようにしてください。

まとめ

上室性期外収縮は、コーヒーやアルコールなどの摂取習慣・睡眠不足・ストレスといった日常生活の要因と深く関わっています。症状が気になる方は、まずカフェインや生活習慣の見直しに取り組むことが大切です。無症状でも健康診断で指摘された場合は、放置せず循環器内科への受診を検討してください。自分の身体の状態を正しく把握し、必要に応じて専門の医師に相談することが、上室性期外収縮と向き合ううえでの第一歩となります。

参考文献

日本循環器学会「不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン」

国立循環器病研究センター「不整脈」

内閣府 食品安全委員会 「食品中のカフェイン」

配信元: Medical DOC

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