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“あの食べ物”の後は要注意?「食後の歯磨き」で避けるべき3つの行動【歯科医監修】

“あの食べ物”の後は要注意?「食後の歯磨き」で避けるべき3つの行動【歯科医監修】

食後すぐの歯磨きがNGとされるのは、主に酸性度の高い飲食物を摂取した直後です。
・柑橘系の果物、炭酸飲料、スポーツドリンク、酢を使った料理を摂取した後は、30分〜1時間程度は歯磨きを控えることが望まれます
・硬い毛の歯ブラシで力強く磨くことは、軟化したエナメル質へのダメージを大きくする可能性があります
・研磨剤の配合量が多い歯磨き剤を食後すぐに使用することも避けたほうが良いでしょう
小さな行動の積み重ねが、長期的な歯の健康を守ることにつながります。

箕浦 千佳

監修歯科医師:
箕浦 千佳(歯科医師)

朝日大学歯学部卒業後、東京都内の歯科クリニックにて一般歯科診療の経験を積む。現在は名古屋市内の歯科クリニックに勤務し、保険診療・自費診療の両方に従事。また、トランセントホワイトニング専門「星のエナメルケアデンタルクリニック」の院長として、ホワイトニングを中心とした審美歯科に力を入れている。患者に寄り添った丁寧なカウンセリングと、わかりやすい説明を心がけ、安心して受けられる治療の提供に努めている。

食後の歯磨きでNGなタイミングと行動

正しい歯磨き習慣を身につけるためには、いつ・どのように磨くかを理解することが大切です。このセクションでは、食後の歯磨きにおいてNGとされるタイミングや行動について具体的に解説します。

食後すぐの歯磨きが特にNGな理由とタイミング

食後すぐの歯磨きがNGとされる根本的な理由は、前述のとおり口腔内のpHが低下した状態にあるからです。特に、酸性度の高い飲食物を摂取した直後は、エナメル質の脱灰が起きやすい状態にあります。この状態での歯磨きは、歯の表面にダメージを与えるリスクが高くなります。

一般的に、酸性度の高い飲食物を摂取した直後は食後30分〜1時間は歯磨きを控えることが望まれます。この時間帯に唾液が口腔内のpHを中性に戻し、再石灰化を促す働きをします。ただし、これはあくまでも目安であり、食事内容や個人の唾液量・唾液の緩衝能によっても異なる場合があります。

特に気をつけたいのは、柑橘系の果物や果汁100%ジュース、炭酸飲料、スポーツドリンク、酢を使った料理を摂取した直後です。これらは酸性度が高く、口腔内のpHを急激に低下させます。このような食品を摂取したあとは、より時間をおいてから歯磨きを行うことが歯を守るうえで有効な選択肢です。

やってしまいがちなNG行動とその影響

食後の歯磨きに関連して、多くの方が無意識に行ってしまいがちなNG行動がいくつかあります。まず、硬い毛の歯ブラシで力強く磨くことです。歯磨きは力の強さよりも、丁寧に磨くことが重要です。特に食後の軟化したエナメル質に対しては、軽い力で磨くことが望まれます。

次に、研磨剤の配合量が多い歯磨き粉を食後すぐに使用することも避けたほうが良いでしょう。研磨剤は歯の汚れを落とすのに役立ちますが、軟化した表面に対しては過剰な摩擦を与えることがあります。食後すぐに歯磨きが必要な事情がある場合は、研磨剤不使用や低研磨のものを選ぶという方法もあります。

また、歯磨き後にすぐ飲食を再開することも、せっかくの歯磨きの効果を下げることにつながります。歯磨き後の口腔内はフッ素などの成分が歯の表面に作用している状態であるため、少なくとも30分程度は飲食を控えることが大切です。こうした小さな行動の積み重ねが、歯の健康を長期的に守ることにつながります。

まとめ

食後すぐの歯磨きは一見よい習慣に思えますが、実際には歯のエナメル質を傷める可能性があることがわかりました。食後の口腔内は酸性に傾いており、エナメル質が軟化しやすい状態にあります。この時間帯の歯磨きは、酸蝕歯のリスクを高めることにつながります。食後30分程度を目安に時間をおくこと、その間は水でうがいをするといった簡単なケアを取り入れることが、歯を守るための第一歩です。気になる症状がある場合は、早めに一般歯科への受診をご検討ください。

参考文献

(厚生労働省)「歯・口腔の健康 — e-ヘルスネット」

(厚生労働省)「歯の喪失の原因 — e-ヘルスネットe-ヘルスネット」

(厚生労働省)「フッ化物利用 — e-ヘルスネットe-ヘルスネット」

(国立長寿医療研究センター)「オーラルフレイル」

配信元: Medical DOC

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